甘味みつやで黒みつきなこかき氷(浅草)
いつも大行列ができているみつやの前を通りかかったら開店間もないからか待ち客が2名のみ。これ幸いと女性の2人の後ろに並ぶ。なかなか行列がなくならないので覚悟して並ぼうと思っていた矢先だったのでラッキーだ。
15分ほど待って案内される。店内は女性かカップルばかりで、男ひとり客なんかいるはずもなかった。こういうときに挫けてはいけない。強い気持ちが強い愛を生むのである。
注文したのは当然のようにかき氷だ。こちらは「みつ」がウリの店なので、「黒みつきなこ」(900円)にした。「白玉」も食べたかったので1個追加(100円)。ちなみに注文は並んでいるときに聞いてくれる。
席に座ってからさらに10分ほど待ってかき氷がやってくる。
白玉は注文されてから作るようで提供に時間がかかるのも納得ではあるのだけれど、回転率を下げている要因でもあるのだろうなと思う。とはいえ、おいしい白玉が食べられるならそれも仕方がない。
黒みつのかかったかき氷にはさらに「追いみつ」もついている。少し食べてみたところ甘さが足りなかったのでてっぺんから黒みつをかけると、いい具合の甘さになった。ちなみにこの黒みつには波照間島の黒糖と和三盆が使われているらしい。
トッピングした白玉が不自然にちょこんと添えられている。凍ってしまうと食感がわからなくなってしまいそうだったので、早い段階でぱくりといただく。さすがにできたてで歯を跳ね返してくるような心地よい弾力がある。まだ温かくておいしい。
氷は日光の天然氷が使われているようだ。特別ふわふわした食感というわけではなくて、どちらかといえば素朴なかき氷である。シンプルな黒みつで味わうと洗練されたおいしさとなんだか懐かしさも感じられる。
10分ほどで食べ切ってさっと店を出た。外には大行列ができている。やはりタイミングがよかったようだ。次のかき氷は来年かな。