かき氷Ryanでまっくろごまコーヒークリーム(四谷三丁目)
かき氷を食べるにはいい季節になってきた。気温が下がってきて行列しなくても入れるようになったからだ。こちとら年がら年中かき氷を食べる族のニンゲンだから、季節によってかき氷を食べる頻度は変わらないのである。
前から行きたかったライアン。夜はスナックとして営業しているらしく外から中の様子が伺い知れない。なんて入りにくいお店だ。勇気を出して扉をあけると先客は女性がひとりだけ。よかった。やはりいい季節になった。
スナックらしく、席は基本的にカウンターでテーブル席が少し。カウンターの一番端っこに座ってメニューを眺める。
事前に調べていた人気No.1「いちじくチーズはちみつ」を注文しようと思っていたのだが、期間限定メニューの「まっくろごまコーヒークリーム」も気になる。メニューの最後に相掛けもできるとあったのでそうしてもらうことにした。価格は1,400円。
しばらくして巨大なかき氷がやってきた。左右にしっかり分かれていて、どろっとした黒ゴマクリームと爽やかないちじくソースのコントラストがすごい。
まずは比較的味が薄そうないちじくのほうから。こちらはとにかくブラックペッパーが主張してくる。甘いソースとはちみつに酸味のあるチーズ、そこにピリッとしたペッパー。こんなかき氷はじめてだ。メニューにやみつきとある通り、一口食べるとまた食べたくなる不思議な吸引力がある。
続いて黒ゴマ。こちらは対照的にシンプルに甘い。ごまソースに黒ゴマクリーム、さらに中にはコーヒークリームが入っている。ペッパーの辛味を感じたあとだとこの暴力的な甘さが優しくすら感じる。
焼きマシュマロの温かさと歯応えよくて、さらさらとした氷の中にこの弾力のあるマシュマロが心地いい。これはおいしい。
巨大なかき氷でお腹がいっぱいになって外に出る。秋の風にぶるぶると震えて季節を感じられるのもかき氷のいいところである。この冬は積極的に新店を巡っていきたい。