銀座木屋で生ゆば玉子とじうどん(銀座・新橋)
普段はラーメンばかり食べているのでたまにはさっぱりしたおうどんでもいただこうかしらと、上品そうなうどん屋さんに入ってみた。店名に銀座とあるので上品だろう。
どこでも好きな席にということで見渡すと4人テーブルしかない。ひとりで入るようなお店ではなかったのかなと不安になりつつも、一番端っこのテーブルに座る。周囲には上品そうな奥様方が多い。やはり場違いだったか。
とりあえずメニューを見る。玉子とじうどん、いいね。きっと優しい味がするはずだと店員さんに注文。よくよくメニューを見ると「生ゆば玉子とじうどん」(1,426円)という上位メニューがあった。生ゆばだなんてさらに優しいじゃないか。ということで変更してもらう。
見た目は完璧に優しそう。
風邪をひいたときでも食べられそうだ。スープは玉子のせいか少し濁ってしまっている。おそらく関西風の出汁で、本来はもう少し澄んだスープなんじゃないだろうか。薄味でほっこりする。ただやはり玉子の味がスープに混ざってしまっていて、家庭感はある。
麺はどちらかというと細麺である。
コシというよりは食べやすさに重点が置かれているのだろう、少し柔らかめだ。逆にいえばくちゃつくような食感はあって、このあたりは好みだろうと思う。
生ゆばなんてひさしぶりに食べた。
意外としっかり味があっておいしい。うどんのトッピングとしてはとてもいい。これがラーメンだったら、いくら淡麗系だとしても違和感がありそうだが、尖りのないうどん出汁にはぴったりだ。
他の具材も玉子とかまぼこ、三つ葉と角があるようなものが一切ないので、最後まで優しい気持ちで食べられるうどんだった。たまにはこういった食事もしないといけない。ただ、今後は好む好まざるに関わらず、うどんしか食べられないといった人生になりそうな気もするので、そのあたりは気を付けて生きていく所存である。