おにやんまでとり天ぶっかけ(五反田)
五反田の超有名うどん店である。「おにやんま」という名前はかなり有名なのは間違いないが、周囲のひとで行ったことがある人はあまり多くなく、「えーでも並ぶんでしょ?」なんていう反応をされたりする。並ぶことももちろんあるが、並ぶといっても寒空の下で一時間並ぶとかそういうことじゃない。僕は勝手に朝ごはんとしては食べる場所だという認識でいるから、ほとんど並んだこともなくて、そもそも回転率がべらぼうにいいから「入って食って出る」という一連の流れの中で揺蕩う海草のような気分なのだ。ちょっと何いってんのかわかんなくなってきた。
とりあえず朝の10時についたらとり天ぶっかけ並(420円)の食券を買って空いているほうのドアから入る。
食券を出す。荷物を下において再びカウンターに目をやると、もうそこにはとり天ぶっかけの並が置かれているから、天かすを入れて食べ始める。
このスピードで提供されてもしっかりと弾力と歯応えのある麺が提供されるところがすごい。店員さんたちも流れるようにうどんを作り続けている。
大量に揚げられる天ぷら。ほぼ揚げたての鶏天は下味がしっかりついていて味が濃い。
420円で鶏天が3個もついているから、どちらかというと先に麺のほうがなくなってしまう。熱々の鶏天を食べつつうどんを食べ、最後はつゆにつけて食べるのが最高だ。
そうして完食すると時間はたったの3分しか経っていない。食券を買ってからでもものの5分である。そしてあとは「ごちそうさま」といって店を出るだけである。ただただうどんという流れに身をまかせていればいいのだ。食券を買ってさえしまえば5分後にはうどんの満足感を得て店を出られる。そこに行列なんてない。ここれは流れるプールのようなものだ。