浪速屋で宇治金時みるくかき氷(浅草)
もう暑くてやってられんとかき氷を食べに浪速屋にやってきた。
最近はかき氷屋さんの様相を呈していて、これから本格的に混みだす時期だから早めに食べておこう。夕方以降に来ればそれほど混んではいないけれど、それでも席数の少ない店内はほとんど埋まっている。そして全員がかき氷を食べている。
注文したのは「宇治金時みるく」(850円)。
なぜだかいつも宇治金時を頼んでしまうんですよね。かき氷が好きで自宅でもたまに作るから、自宅で味わえない宇治金時を注文してしまうのだろうか。市販のシロップの抹茶はあまりおいしくないし、小豆を別で購入するのも面倒だ。逆にイチゴなんかは市販のチーズな甘さが好ましかったりして、お店で食べるやけに果肉感のあるイチゴに違和感があったりする。我ながら面倒くさい嗜好だとは思うが、そうなのだから仕方がない。
10分ほど待って宇治金時がやってきた。
みるくは別添えだ。台座にのった水晶玉みたいにまんまるなかき氷がバランスよくのっている。下手に横からいくとこぼれてしまうので真上からスプーンで削っていただく。濃厚な抹茶がおいしい。
かき氷自体はふんわりした食感ではありつつも、最近のトレンドからしたらそれほど特徴はないかもしれない。でもノスタルジックなかき氷というわけでもなく、お店の雰囲気もあってちょうどいい。おじさんがひとりでいてもなんとなく許される気がする。勘違いじゃなければ……。
小豆はかき氷の中に隠れている。上のほうを削って小豆が見えてきたらミルクを注ぐ。これこれ。崩れないように慎重に食べていた序盤も終わり、どんどんすくってどんどん口に運ぶ。そしてハッピー。
しっかり中も抹茶で、最後まで濃厚に楽しめる。おいしいんですよね、浪速屋の宇治金時。