バー吉田でジントニック(宮城県・仙台)
仙台の夜。ホテルに到着するもなんだか飲み足りない。このままでは眠れそうにない。ということでホテルを抜け出して、ふらふらあてもなく歩く。地方に行くと大体こういうことしているのだけれど、さすがに夜中に徘徊するのはやばい人みたいになってるんじゃないかという気がする。
ホテルを出て数分後にちらほらと雪が降ってきた。どおりで寒いはずだ。しかもどんどん激しくなってくる。こりゃあいかんと目に入ったお店に飛び込む。普通の民家のようでもあったが、ちゃんと看板は出ていた。
中はカウンターしかない小さなバーで、お酒も飲みたかったしちょうどいい。とりあえずジントニックをいただきながら、仙台はこんなに雪が降るものなのかと聞いてみる。ドアの隙間から見える外はもはや吹雪のように猛烈な勢いで雪が降り注いでいる。
マスター曰く、仙台でもこの時期の雪は珍しいとのこと。逆に滅多にできない体験ができていると開き直ることにしよう。
店の奥にはずらりと並んだウイスキー。
バーに来るたびに思う。こういうの自宅にも作りたいなあなんて。その前にウイスキーの勉強をしなきゃいけないのだけれど、何事も形から入りたくなってしまう。そういうもんでしょう。
ラフロイグをロックでいただきながら、マスターといろいろとお話をさせてもらった。
東京にいらっしゃることもあるらしく、東京のバー事情についても教えていただいた。お若い方なのにとてもしっかりされていて、お酒をつくるのも丁寧だ。落ち着いた店内は雰囲気もよくて、近くにあったらつい寄ってしまいそう。いいお店だと思う。
2杯いただいて、眠れそうな気になってきた。外に出るとまだまだ雪が降り続いている。このまま明日の予定も真っ白にしてくれりゃあいいのに。つってね。ホテルに戻って明日に備えて寝ることにしよう。