中華蕎麦 葛で出し蕎麦(大阪府・本町)
学生時代10年間乗っていた阪急電車がやってきた。ただまあ、ここは地下鉄堺筋線なのだけれども。何にしても懐かしい。そこから中央線に乗り換えて本町までやってきた。ここも昔、就職活動でよくきたよ。いやな思い出ばかりだ。
そんなことはよくて今回は当然のようにラーメンを食べにやってきた。大阪の数少ない友人がおすすめしてくれたお店である。
開店から少し遅れて到着すると既に10名ほど並んでいる。
大阪のラーメン熱はすごいな。もうラーメン屋は並ぶものだという文化になっている。僕が大学生の頃にオープンした梅田の一風堂にめちゃくちゃ人が並んでて、ラーメン屋にこんなに並ぶものなのかと思ったことが懐かしい。
女性店員さんがてきぱきとお客さんをさばいて、30分ほどで入店できた。券売機で「出し蕎麦」(550円)と「上」(150円)の食券を購入。こちらはトッピングが別売りになっていて、上は味玉が半分とチャーシューが増えるらしい。
泡系のラーメンの知識が乏しい。というかほとんど食べたことがなかったのだが、これはまたキレイなスープだ。
具材はシンプルでチャーシュー4枚に味玉半分、それに青ネギ。スープには生玉ねぎが入っている。
スープは鶏がベースに醤油のようだ。泡系だけにクリーミーと形容されるのをよく聞いていたが、確かにクリーミーである。なんだか当たり前のことを言っている気がする。本格的な泡系をはじめて食べた人が言っているということで許してほしい。
下のほうをすくうともう少し醤油が濃厚になってくる。ちょっと甘みのある鶏白湯(といっていいのかしら)である。
麺は棣鄂製とのこと。中太ストレートでもっちりした麺である。多少太いほうがこのスープにはよく絡みそうなのと、すするというよりは口の中で噛みしめる食べ方になるだろうということで、ちょうどよかった。
チャーシューは低温調理の肩ロース。目の前のスライサーで切っているのが見えていた。しっとりとしていて肉の旨味が伝わる。これが4枚も入っているのは贅沢だ。
味玉はなんだかふわっと香りのする玉子だった。なんだろう。半熟具合も最高だったし、本当に工夫されているラーメンだなと思う。
最後までとまらないおいしいラーメンだった。泡系についての勉強にもなった。わざわざ撹拌する意味ってなんだろうと思っていたのだけれど、少しわかった気がするぞ。
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