蘭州で餃子3種(立石)
餃子の超有名店である蘭州。しかし人気であることを知ったのは最近のことだ。おいしいというのはもちろん分かっていて、だから通っていたのだけれど、デモデモダッテダッテこんな場所のこんな狭い店が東京でも屈指の餃子人気店だなんて思わないじゃあないか。
毎日毎日残業残業で終電帰り。23時近くになると内線で蘭州で一杯飲んで帰ろうと同士を探す。たいてい同期が会社にいて一緒に瓶ビールで乾杯する。そんなことが週に2回はある。遅くまでやっていることと、そしてなにより餃子がおいしいから。
どうせ明日も終電まで残業だから気力は残しておきたい。でも少しはお酒を飲みたい。さくっと餃子がちょうどいい。そんなわけで蘭州は仕事帰りのオアシスだった。
数年が経ってあの餃子は特別だったことを知る。そうしたら急になんだか食べたくなってきたじゃないか。期待に胸を膨らませ来てみたらなんだやっぱり蘭州の餃子じゃないか。これが普通だったのか。なんて贅沢だったんだ。
そんなことを経てまたひさしぶりに訪れてみた。さすがの人気で21時半頃だったが数人が待っている。回転が早いので問題ない。案の定すぐに入れた。
注文はだいたい「水2」とか「水1、焼き1」とかそんな感じだったが、今回はひさしぶりに全部食べたいなと水、焼き、ニラを一人前ずつ注文。
すぐに水餃子がやってくる。
やっぱりこれが一番おいしい。皮はもちっとしているのに口の中で消えていくような不思議な餃子である。いまならなんとなくおいしさの理由も語れるが、昔はただただ「うめーなー」と食べていたのだ。
焼餃子と焼ニラ餃子は同じ皿でやってきた。
焼餃子ももちろんうまい。
ただ水餃子がとびぬけておいしいのでちょっと霞んでしまう。ニラはひさしぶりに食べたがこんなに辛かったのか。これは酒がすすむやつだ。
麺を食べるか食べないか問題はあの頃からあったが、今回はナシにすることにした。これぐらいが残業終わりにはちょうどいい。とまあ昔を懐かしみつつ、15分ほどで店を出る。いつもこんな感じだったよ。