丸香で釜たま山(神保町)
たまには丸香で並ぼうかしらという気分になった。いつ行こうが間違いなく行列ができているのだけれど、席数も多いし回転も早いので1時間待つということはあまりない。ちょっとの勇気と決断力があれば丸香のうどんは食べられるのだ。
今回も20分ほどの並びで入店することができた。注文は事前に聞いてくれるので、すぐに出てくる。これも回転の早さの理由である。
注文は「釜たま山」(600円)。他のうどん屋さんではぶっかけを食べることが多いのだけれど、こちらではなぜか釜たまを選んでしまう。そして揚げ物は定番の「ちくわ天」(200円)を。
さて釜たま。玉子の絡み具合が絶妙なのに、さらに山芋がおおよそ面の半分を占めている。ちょこんとのっているワサビがかわいらしい。出汁醤油を少しずつかけていただく。
麺はコシがめちゃくちゃ強いというよりも粘りがあるという感じ。小麦の風味もふわりと感じて、なんともバランスのよい食感だなと思う。このスピードで回転させながら、このクオリティは単純にすごいと思う。
山芋をしっかり混ぜると粘りと粘りでなんだかよくわからないことになるが、この混沌した食べ方がうどんという気もする。やはりファストフードなのである。
ちくわを半分食べ、強引にうどんの中に沈める。さらに混沌とする丼に揚げ玉もいれちゃったりなんかして。どうだ思い知ったか。
最後までずずずっと山芋を食べきってごちそうさまでした。待ち20分、うどん10分。都内にも30分あれば食べられる名店がある。みんなで手を取り合って行こうな。