龍の眼で角煮そば(末広町・秋葉原)
大塚の超有名店である「鳴龍」がプロデュースしたお店ということで界隈では話題沸騰。初日は50人を超える行列ができたということで、開店前に余裕を持って行ってみることにした。
30分前に到着で9番目。カウンター13席なので一回転目に入れる。初日は1時間半待ちだったそうなので、30分待ちでもラッキーな気分だ。
こちらは食券ではなく後会計制。オーダーは角煮そば(1,200円)にした。チャーシューそばがおすすめということだったが、説明書きの広東式チャーシューという文言が気になって……。広東に住んでたこともあるんだけど苦手なんすよね、あの独特な風味。
ちなみにランチタイムはライスサービスがある。
厨房には鳴龍の齋藤店主がいらっしゃった。スタッフ2名とともに丁寧にラーメンを作っている。一度に3, 4杯ずつ作っているようで、9番目の僕のところにラーメンがやってきたのは開店から15分後くらいだった。それだけ丁寧にやってくれているとことだ。
角煮は別皿で提供される。もはや一品メニューのようで、ビールがほしくなる。
中華そばはシンプルで美しい。具材は青ねぎ、白ねぎに白髪ねぎも。あとはメンマだけというシンプルな仕立て。それだけになんだか芸術的で食べるのがもったいない。
スープは鶏ガラベースで魚介出汁を使用しているとのことで、奥深い味わいがある。醤油も魚介系のものを使っているようだ。
麺は自家製麺。鳴龍の麺を使用しているわけではなくオリジナルで作っているとのこと。中細ストレートでしなやかさもあり、もっちり感もある。麺自体もおいしいが、スープにしっかりとマッチしている。
中華そばが成立しているから角煮をちょっと持て余す。とりあえずそのまま食べる。柔らかく、少し甘めに煮込まれていて、こんなのおいしいに決まっている。
試しにスープにのせてみたら、なるほど、これもおいしい。しかし、これは別々に、そして交互に食べるととてもよかった。味が濃い角煮を一口かじり、コクのあるスープを飲むという組み合わせがいい。
そんな食べ方をしていたらいつの間にかスープがなくなっていた。鳴龍プロデュースということでかなり期待が高かったが、その期待通りのおいしさだった。今後はおそらく齋藤店主ではない別の方が調理責任者になるだろうから、また味も変わっていくことになるのだと思う。また一か月後くらいに食べにいきたい。