ハト屋でコッペパン(曳舟)
曳舟近辺にはキラキラ橘という有名な商店街がある。たびたびメディアでも紹介される場所で行ってみたいと思っていた。そんな潜在意識があったのか、なんとなく日曜日にふらっと散歩に出たところ、いつの間にか商店街の入口に立っている自分がいた。
しかしなぜ日曜日に商店街に来てしまったのだろう。開いているわけがないだろうが。シャッター街のような商店街をとぼとぼ歩いていたら、なんとこちらのハト屋は営業しているではないか。
何度かテレビで見たことがある店構え。ガラスケースにコッペパンが並んでいる画は見覚えがある。大正元年に創業ということで、店は相当に古いがそれがいまの時代にブランドとなっている。
店頭には誰もいなかったが、ピーナッツコッペパンくださいと声をかけると店主のおじいさんが出てきてくれて、その場でピーナッツクリームを塗ってくれる。ビニール袋にいれてもらい、その場で食べ歩くことにした。
焼き色がとても濃くてぱりっとしているコッペパンはなんとなく給食を思い出す。ただし、パンには甘みがしっかりとあって、ふわふわとしている。なるほど、これはおいしいコッペパンだ。
ピーナッツクリームはミルク感が強くて、ピーナッツとしての味は弱い。コッペパンを味わうためのフィリングということなのだろうか。
老舗のブランドだけで人気というわけではなく、パンとしてのクオリティも非常に高い。懐かしさとおいしさを両立させていることが、人気の理由なのだなと思う。日曜日にも営業していてくれてありがとうございます。