洋麺屋 五右衛門でハーフ&ハーフ(押上)
大学生くらいからなんとなく外食することも増えてきて、ただ僕は学生時代ずっと体育会系だったものだからがっつりしたものばかりで、だからスパゲッティを外で食べるなんて発想がないし、そもそもお店のことも知らない。だから五右衛門という店を知ったときは、僕は外でパスタを食べているんだという不思議な高揚感と、とてつもなくオシャレな店を知ってしまったような気分で、もう友達に自慢をしてしまっていたような気がする。五右衛門って店しってる?うまいよな?みたいな格好の付け方だ。調べたら五右衛門のオープンは1976年らしい。老舗じゃねえか。
大人になってめっきり行かなくなった五右衛門だが、ひたすらに混んでいる休日のソラマチで唯一並ばずに入れるという理由でひさしぶりに入ってみた。まず驚いたのは、こんなにもたくさんのメニューがあるんだねってことで、いやあ、悩むよこれ。たっぷり10分は悩んだ気がする。
結局、自分で判断することを諦め、男性に人気のパスタが2種類入っているというハーフ&ハーフを注文。「明太子と高菜の博多風&ズワイガニと海老と本からすみのアーリオオーリオ」(1400円)。こんなに高かったけという気持ちと、学生が背伸びしたくなるという気持ちが合わさった価格だと思う。
ひさしぶりに食べた五右衛門の麺は懐かしい味で、つるつるとした乾パスタ感が強かった。ああ、こんな感じだったな。なんとなく生パスタのモチモチ感に慣れていたから、少々違和感があったが、和風の味付けにはこちらのほうが合うのだろうと思う。
隣の席には大阪から観光でやってきたであろう中学生か高校生の集団がいて、つい目を細めてしまった。まぶしい。ああ、そうだ。これが五右衛門だ。