鈴芳で生ホッピー(浅草)
個人的にホッピー通りにいくことはもうまったくない。雰囲気はいいのだけれど、観光地価格なので観光客でもない自分がいくメリットというものをあまり感じないからだ。しかし、友人、知人が浅草に遊びにきたいといえばそれは別で、ホッピー通りという空間は分かりやすい下町感を演出できるところとして重宝している。今回もまあそういう理由だったりする。
ホッピー通りの中でもここ鈴芳は利用しやすいお店だ。奇をてらっていないというか、呼び込みもほとんどないし、料理もしっかりとしている。なにより生ホッピーが飲めるということ。数あるお店の中でどれがいいのと聞かれると、「ここは生ホッピーが飲めるからここにしよう」と言いやすい。
ちなみに生ホッピーというのは瓶ではなく樽から直接注ぐホッピーのことである。生ビールと同じくきめ細かい泡が楽しめたり、そもそも自分で量を調整しなくていいという手軽さもある。
ということで古い友人と2人で店に入り、ちょうどあいていたカウンター2席に座らせてもらう。じゃあ生ホッピーの黒(550円)をお願いと注文する。あら、いつの間にかプラカップになってる。前はジョッキじゃなかったっけ。
つまみは隣の人が食べていておいしそうだったおでん(650円)とこの店の定番のハチノス(750円)を注文。やはり価格は高め。このあたりの状況を考えれば仕方ないという気もするし、友人が楽しく飲めればそれでいい。
ひさしぶりに食べるとハチノスがおいしい。甘辛く煮てあってホッピーがすすむ。ということでおかわり。
あとは焼鳥などをつまみながら最近どう、なんて話をする。
友人は大学時代の同級生で同じ体育会系の部活のキャプテンだ。いつもひょうきんな彼と、これからの日本の経済や働き方について話し合ったりしていて、なんだか不思議な気分だった。
結局、生ホッピーを3杯いただいてお会計。ひさしぶりに生ホッピーを飲んだけれど、おいしいものだ。
ただ個人的には瓶のホッピーが好きだ。今日は飲むぞというときは焼酎8、ホッピー2くらいにして永遠にナカを注文し続けるのも楽しいし、なんとなく今日は雰囲気だけにしておこうというときは薄めに作ればいい。ちなみにホッピー社は氷なしの1:1を推奨していると聞いたことがある。確かにそれくらいがおいしい。と激烈に話が逸れたところで次の店へいきましょう。