ボクが韓国へ行く理由(2)

異動から半年経ち、今度は韓国で新たな事業が立ち上がりました。その事業はボクが営業時代に担当していた商品の韓国進出事業で、尚且つボクはもともと韓国担当なのだから自分がもっとも適任だと手を上げて強引に担当になりました。実はそれまでやっていた業務が激務過ぎて、一度リセットしたいと思っていたという理由もありました。しかし、その新しい事業に1年以上も苦しめられることになります。

新設の部署ということもあって、異動当初から部内のメンバー全員で試行錯誤の日々でした。なにをするにもほぼ初めてなのでマニュアルが一切無い。外国相手なので文化が違う。言葉が通じない。経験を積んでいくしかないので当然失敗の数も限りなかったです。新事業に関しても失敗で学ぶ日々が続き、大幅にスケジュールが遅れてのスタートになってしまいました。それでもなんとか発売にはこぎつけて一安心したのが2ヶ月前。この時、ようやくスタートした新事業を柱として、さらなる韓国事業の拡大を目指すべく韓国に拠点、つまりは事務所の設置が決まります。それからすぐにボクはえらい人に呼び出されることになるのでした。