ボクが韓国へ行く理由(1)

新卒で入社した会社で1年間の研修が終わり、これからの仕事に対し期待に胸を膨らませていたボクが配属されたのは一番やりたくなかった営業でした。思えばここからおかしかった。営業をやりたくないからという理由で入った会社で営業をするという意味のわからなさで、開発やマーケティングをしている同期を羨んだりしつつもなんとか1年が経ち、そろそろ慣れてきて自分の意思で仕事が作れるようになってきた入社3年目、またも異動となりました。異動先だと上司に告げられた部署の名前は聞いたことがありませんでした。そこは新設された部署で、しかも中国や韓国をメインに活動するということで、営業しかしたことがないボクは営業配属以上の意味不明さに混乱、不安、メランコリック。もっと言うと海外嫌いの英語恐怖症のボクはパスポートすら持っていませんでした。

会社からパスポートを取って来いとの指示があり、池袋サンシャインにて申請。取得後すぐに香港で会議。帰国後には台湾視察と、海外経験の無い自分では溺れそうぐらいの情報量をいっきに摂取して気持ち悪くなった記憶があります。香港、台湾担当になり2ヶ月。よくわからないまま仕事をこなしていると、同部署内で新たな事業が立ち上がり、そっちに人が割かれるようになりました。途端に仕事が3倍増になり、終電帰宅、休日出勤、残業月80時間の生活が開始。担当も韓国に変更。韓国出張も増えて、このときは本当に死ぬかと思いました。10月にはラスベガスへ研修。パスポートを取って半年でもう4カ国。4，5年経てば世界一周できるんじゃないかというくらいのハイペース。