真鯛らぁめん まちかどで真鯛らぁめん(恵比寿)
イタリアンレストランで二毛作営業していた鯛ラーメンのお店。なかなかタイミングが合わなくて行けなかったのだけれど、恵比寿に移転してプレオープン中という話を聞き、ちょうどタイミングがあったので行ってみることにした。
この2階。
恵比寿西口から出てすぐという好立地で、よくこんな場所空いていたなと思っただけれど、どうやらバーを間借りして昼から夕方までのみの営業のようだ。
入口の看板から場所は分かったのだが、暗い階段をのぼった先には重たそうなドアがあるだけなので、ちょっと入りづらい。ただ、扉をあければ中は意外と明るい。
入って右にテーブル席があるが、提供はカウンター席のみのよう。先客が数人いたが座ることができた。
プレオープン中ということで、「真鯛らぁめん」(950円)と「真鯛つけめん」(1,100円)の2種類のみとのことで、真鯛らぁめんを注文。「真鯛バッテラ」(300円)とセットにしますかと聞かれたので、じゃあそれでとお願いした。セットといっていたが、価格はそのまま。
ラーメンとバッテラがお盆にのってやってきた。提供時に唐辛子の入ったオリーブオイルを入れてもおいしいですよと説明される。
見た目は鶏白湯のようなクリーミーそうな色をしたスープに、レモン、菜の花の茎、そして真鯛が3切れ美しく盛り付けられている。
スープを飲んでみると意外なほどさらっとしている。一口飲むとかなり濃厚。鯛の風味ががつんとくるのに、不思議なほど癖がない。これはなんだかすごいスープなんじゃないか。
いくつか鯛ラーメンは食べたことがあるが、どこも濃厚で少しくどさがあったのだけれど、こちらのスープはそれがまったくない。使用しているのは鯛と野菜のみの無化調とのことだが、それでこんなにも味にまとまりがでるものなのだろうか。
麺も変わっていて、少し太めのパスタのよう。食感もパスタのように硬めで、家系に近いかもしれない。
メイン具材である真鯛の刺身がラーメンに特別合うということはないのだけれど、やはり見た目を含めたトータルのまとまりは大事で、鯛らぁめんを食べている実感と贅沢な感覚はある。ほぐし身ではなく刺身というところがすごい。スープであまり火が通ってしまう前に食べたほうがおいしかった。
ラーメンの合間にバッテラをいただく。
仕込みからそれほど時間が経っていないからか、押し寿司ほど固められておらず、ご飯の酢も弱めなのでとても食べやすい。これはレモンサワーが飲みたくなる。
ラーメンの後半は卓上の胡麻とオリーブオイルを入れてみる。
少し辛味があるが、それほどでもなくただ風味がいい具合に増す。これは最後までスープ飲んでしまうよ。
一時期、かなり流行った鯛などの高級魚介を使ったラーメンの印象を変えてくれる一杯だった。つけ麺はおそらくさらに濃厚なスープを使用しているのだろうが、どのようにバランスをとているか気になるところだ。あとはオマール海老も食べてみたいが、それはグランドオープンまで待つことにしよう。