ドッチツカズ

優柔不断な無職がかわいい猫についてや、食べたものについて書いています。


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「帯ギュッ!」は好きだけど、僕が柔道部をおすすめしない理由

昨日の記事でマンガ「帯をギュッとね!」を紹介しました。これは僕が学生時代、それも大学生までずっと柔道部だったので思い入れが強いというのもあります。あと、大学まで部活やるっていま考えると訳わかんないですね。

10年以上も柔道部に所属した僕ですが、柔道部はおすすめしにくいです。柔道は好きだし、柔道人口は増えてほしいと思います。が、過去を思い返すと良い思い出がほとんどありません。いまこれ書きながら自分でちょっと驚いてます。マジか。良い思い出ないか。ないわ。

昔の話で、これが全ての柔道部に当てはまるわけではない、という前置きはしつつ、おすすめしない理由を説明したいと思います。

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■柔道部にはいるメリット

まず先にメリット書いておきましょう。

  • 強くなる。

ぐらいです。

確実に強くなります。ケンカとかが。でもケンカするやつなんて大概のケースでクズだと思いますので、あまり必要なスキルじゃありません。護身術としてはいいのかもしれませんが、そんなシチュエーションも滅多にないでしょう。

柔道は総合格闘技としても非常に強いです。投げ技のほかに絞め技、関節技があるのがその理由で、組んでしまえばほぼ最強だと思います。しかしそれが柔道の功罪でもあります。それは後述。

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■モテない

おすすめしない理由を真っ先に書くとすればこれです。モテません。オリンピック競技なのに異様に女子受けが悪いです。スタイリッシュさがないので当然かもしれませんが、ちょっと悲しいくらいモテません。柔道部入る人は覚悟しておいてください。

あと学校が全然応援してくれません。僕が通っていた学校はスポーツが盛んな学校で、同じ時期にサッカー部と野球部、そして我が柔道部が全国大会に出たことがあるのですが、そりゃあみんな甲子園いきますよね。僕だって行きたかったよ。応援団、チアガールはみんなそちらに行き、柔道部は誰にも応援されませんでした。

あと姉妹校との対抗戦のときはチアガールがもれなく応援に来てくれるのですが、柔道部の応援はじゃんけんに負けた子がまわされるそうで、それを後で知って泣きましたね。

 

■指導者が厳しすぎてすごい

これは「おまえのとこだけだろ」と言われるのを覚悟で書きますが、僕が教わった指導者の方は毎度笑っちゃうくらい厳しかったです。

これは書き出すととまらなくなるので一つだけ。

柔道は試合の後に勝っても負けても必ず先生のところへ行き正座で一言をもらうという習慣があります。勝ったときはいいのですが、負けたときのこれは地獄です。だいたいは目も見てくれず、お叱りの言葉を受けるわけです。

ある時、僕が良いところなく負けてしまい、当時のおじいちゃん先生にいただいた言葉が

「失せろ」

でした。唇をかみながらその場を去ろうとしたところに追いうちのように

 

「腕立て」

 

これを言われるとひたすら腕立て伏せをしなければならないというルールがあり、チームメイトが試合をしている中、道場の隅でひたすら腕立て伏せをしていました。先生がよしと言うまでやらなければならないので、結局試合が終わるまでの30分くらいずっと腕立てです。次もすぐに試合があるのですが、そのときには腕がパンパンで柔道するどころではなくもちろん負けます。するとまた「腕立て」と。すごい指導方法ですね。

 

■先輩がこわすぎる

これはどこの部活でも一緒かもしれませんが、先輩が怖いです。寮生活なんかになるともう最悪で、1年生は奴隷以下の扱いしか受けません。いつでもどこでも呼び出され雑用を頼まれます。

ここはあんまり書くと問題になりそうなので割愛。

 

■出稽古がおそろしくつらい&臭い

柔道は外部に行って練習する(試合ではなく)ことが多い部活です。個人競技の格闘技なので学内だけだと対戦相手が少なすぎるというのが理由だと思います。

中学生なら高校へ、高校生なら大学へ、そして大学生なら警察へ、とひとつ上のレベルに参加することが多いです。これがとんでもなく辛いのです。

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柔道は全身を使う競技なうえに、実力差が明確にでるスポーツなので、警察なんかにいってしまうとまったく歯が立たず、もう遊ばれているレベルでめちゃくちゃに投げられます。だいたい僕が1回いくと2回は吐いてました。某県警だと平気でオリンピック選手がいたりするので、練習レベルとしてもう世界最高峰になります。警察に行く前の足取りの重さったらなかったです。

また、大学に出稽古に行くと2部連といって間に休憩を挟んで2時間ずつの2回、計4時間の練習になったりします。そうなると2回目の練習のときも1回目の柔道着を使いまわすので、これがとんでもなく臭いのです。汗が乾いて、酸っぱい臭いを放っています。これで寝技をするなんてなんて地獄だよ、と思います。

 

■体育の授業で活躍できない

これはマジで辛かった。

僕はまだギリギリ授業で柔道がある世代です。サッカーやバスケットボールなどをしつつ柔道の授業もありました。

みなさん想像してください、授業でやるサッカー。サッカー部が活躍してましたよね。ドリブルでゴール前までもっていって、最後は上手に未経験者にパスを出してあげて、ゴーーール!わー、ありがとー!みたいなやつ。もしくはラスト3分で1点ビハインドのときのロングシュート。かっこいー!女子も見てるー!これ。これが柔道にはない。柔道強くてもまわりが引くだけです。これ辛かったなー。

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■柔道によって精神も鍛えられるとは限らない

僕が柔道をおすすめしない一番の理由がこれです。柔道をやるメリットのところで書きましたが柔道をやると肉体的に強くなります。これが良い方向に作用するとは限らないのです。困ったことに。

柔道は格闘技です。練習中も常に相手と向かい合い、組み合い、技を掛け合うことになります。その性質上、肉体的接触は不可避で、意図せず相手に怪我をさせたり、相手の顔を殴ってしまうことはまま発生します。そうなったときに、怒りの気持ちが入ってしまうと大変で、柔道の練習という合法的なケンカのような状態になります。

実はこれ、他校に出稽古にいったときなどはよくあることです。

これが転じて攻撃的な性格になってしまったり、または自分が強い人間だと勘違いしてしまうことがあるのです。また前述した先輩が絶対という部活のルールが、下の人間には何をしてもよいと理解してしまう人もいます。残念なことにそういう人を僕は何人も見てきました。

 

■精力善用・自他共栄

講道館柔道の教えに2つの言葉があります。

「精力善用」

「自他共栄」

です。

「精力善用」とは、自らの持つ力を社会を善くするために用いること。また、「自他共栄」は、相手を敬い、助け合う心をもって、自分だけでなく他人とも手を取り合って栄えある世の中にしようとする言葉です。

柔道は本来、体だけでなく精神も鍛え、周囲も含めた幸せを実現し、果ては世の中を善くする行動力を鍛えるためのスポーツです。

もちろんこれを実践している素晴らしい柔道家もたくさんいますし、特にオリンピックに出るような方々は厳しい練習に耐え、精神的にも鍛えられていると思います。ただ、一部の人がその能力を勘違いしてしまうケースがあります。

これから柔道をやろうと思っている人、いまやっている若い方は肉体的だけでなく精神も鍛え、その強い力を正しい方向に使える人になってほしいと思います。

 

ここまで散々書いてきましたが、柔道はすばらしいスポーツです。練習つらいつらいと泣き言いいながら、結局怪我して続けられなくなるまでやめられなかった僕が言うんだから間違いないです。未来ある柔道家のみなさん、怪我には気を付けて、オリンピック目指してがんばってください。

 

ではまた。