ファウンドリーで平飼いたまごのプリンサンド(銀座)
ひさしぶりに銀座三越のファウンドリーでスイーツを買ってみる。ファウンドリーといえばもうこの「平飼いたまごのプリンサンド」(972円)である。いやたぶん違うのだけれど、個人的にはこれである。
見るからにおいしそう。そしてカロリーすごそう。スポンジに生クリームで成立しているのに、そこにプリンを突っ込んでいるわけだからとんでもない。最終兵器感がある。とにかくこれに関してはもうプリンがおいしい。途中までは普通のケーキの
え、ちょっと待って。変なの出てきたよ。ケーキ食べてたはずなのに。やめて。ケーキ食べさせて。あ、や、そう、おいしい感覚で噛むのだが、急に違和感があらわれる。冷蔵すると生地に比べてプリンの温度が下がるからそこにも違和感がある。んですね。失礼しました。ってなる。そして罪悪感もすごいので一切れ食べたら、あとは近所におすそ分けしましょう。
今回はもうひとつ。新商品の「熟成チーズ『ルーサン』のスフレチーズケーキ」(648円)も買ってみた。半田ファームで販売している3種類のチーズのうち、もっとも熟成期間が長い「ルーサン」というチーズを使用しているそうだ。甘みとコクが出るとのことで、かなり強いチーズ風味を感じる。
生地の食感はかなり柔らかく、底はクッキー生地になっている。ささっているスポイトの中には酸味のあるソースが入っているので、これを入れるとかなり味が変わる。見た目に反して重厚な味わいがあってちょっと面食らってしまった。プリンサンドで本能むき出しになっていたところを現実に引き戻される感覚。
ちゃんと求めている満足感が味わえるからファウンドリーのデザートのよいのだ。
麦とろ本店でむぎとろ(浅草)
これだけ浅草でご飯を食べているのにはじめての麦とろである。有名過ぎて観光客でいっぱいだろうと敬遠していたら、完全に行くタイミングを逃してしまっていたのだ。今回は知人が浅草に観光に来るということと、その知人があまりお酒を飲まないこと、そしていくつかの店に断られてダメ元で電話をかけたこちらがすんなり予約できたことにより訪問する運びとなった。
お店で知人と待ち合わせ。すでにあちこち観光してお疲れとのことで、さっくり食事をして帰りましょうということに。お昼はバイキングがあるということは知っていたが夜のメニューはまったくわからない。一番オーソドックスであろう「むぎとろ」(2,000円)を注文することにした。
どんなものがくるのか想像できていなかったがお盆にはしっかりとした献立になっている。前菜や椀物、漬物があり、もちろんとろろもある。ご飯は別におひつに入ってやってきた。ひとり一つあるようだが、こんもり麦飯が入っていて食べ切れるか不安になる。
さっそく茶碗にご飯をよそい、とろろをかけ、青のりをふりかけてみた。
とろろ自体には出汁が入っていようで、醤油をかけなくても十分味が濃い。考えてみればこんな風にお店でとろろを食べるのは初めての体験である。とろろについて良いも悪いも分からないのが正直なところだけれど、なんだか優雅で贅沢な気分になる。
そもそも夕食でお米を食べることがほとんどないので、外食店でゆっくりお米を茶碗によそって食べているのが不思議な感覚だ。
何度かおかわりをするも全然ご飯がなくならないし、とろろもなくならない。バイキングじゃなくてもボリューム的には十分満足できる。それどころか最終的にご飯を残してしまうことになってしまった。お米ってこんなにお腹にたまるものなんですね。
残してしまって申し訳ない気持ちはありつつ、手を合わせてごちそうさまとする。いつもだらだらとお酒を飲み続ける夜ばかりなので、こんな自分でも健全に夕食を食べることができるものなのだなと謎の感動を味わった夜だった。