ZAKBARANで木戸泉(浅草)
ひさご通り商店街、フルーツパーラーゴトーの隣にワイアードホテルがオープンした。なかなかステキな雰囲気だ。その1階にZAKBARANという「江戸つまみ」を提供するコンセプトカフェバーがある。いろいろとおもしろい試みやイベントをやっていると聞いていて興味があり、今回は日本酒のイベントがあるということで行ってみた。
千葉県の酒蔵である木戸泉とのイベントらしい。入店するとスクリーンには木戸泉のプロモーションスライドショーが流れていて、千葉の地のものを使った特別メニューも用意されているようだ。2000円で5種類の銘柄が飲み放題という良心的な価格設定になっている。グラスとお猪口をもらえ、それをカウンターにいる木戸泉の社長さん(?)にもっていくとついでもらえるというスタイル。
とりあえず最初はビールをいただき、板わさポテトサラダと金目鯛のあぶり刺しをつまみにいただく。ポテトサラダはほんのりわさび風味でもちろんかまぼこも入っている。
すぐにビールがなくなったのでさっそく一杯目のお酒をいただく。銘柄を聞き忘れてしまったが、おそらく純米afsという名前のスパークリング。甘味が強いお酒だった。おつまみに豆腐の白味噌漬けを追加。味噌感はあまり強くなく、味もそれほど濃くはないのでお酒の味をじゃましなくてよい。
せっかくなので5種類すべてのお酒をいただく。定番のものや、お米を変えたものなど、ひとつひとつ説明してもらいながらいただく。おつまみにチューリップと佃煮の盛り合わせを追加。
すべて飲み終わったら今度は燗で。聞くと木戸泉さんの今回のお酒はどれも燗をおすすめしているらしい。カウンターであっためてくれる。温まるまで待っていると同じく待っている他のお客さんといろいろと話しが弾む。今回のこのイベントも浅草の方から聞いたのだけれど、また新しい浅草の情報が聞けた。こういったことが続いていくところが楽しい。浅草らしい楽しい夜だった。
らーめん弁慶で背脂チャッチャらーめん(浅草)
昔はこの店の近くに住んでいて、切っても切れない間柄だったのだけれど、駅から遠いというただ一点の理由で遠ざかっていた。だけど、浅草寺をこえて観音裏まできてしまうとやっぱりここを思い出す。用事があってこの近くまできたら、いつの間にか店までやってきていた。
いわゆる背脂チャッチャ系というやつで、最近の高級ダシにこだわったラーメンからすると時代遅れの気がするが、それでも今日までお店が続いているのはそれだけの理由があるのだ。
らーめん(730円)はべらぼうに味が濃いというわけではなくて、見た目ほど脂っこくもない。
だがクリーミーでついつい飲んでしまうのがここのスープの特徴。背脂の甘みが背徳感を誘う。ああ、僕はいま太っているのだ。
レンゲを箸に持ち替えてもしっかりとスープに絡む中太麺がおいしさを運んできてくれる。チャーシューは素朴な味だが、やわらかくておいしい。これが弁慶である。
思い出補正もあるかもしれない。それでもけっして良いとはいえない立地で、人気ラーメン店として長く続いているのには、それなりの理由があるのだと思う。