むさしやで上ロース定食(大門・浜松町)
昔、夜に食べにいった際に極上ロースを注文したら、ご主人がカウンター越しに肉をもって「これ使います」って見せてくれたのを覚えている。肉質に自信があるということだろう。
今回はランチで伺った。5人ほどの並びだったので店内で待つ。カツカレーが食べたかったのだが、売り切れとのことで上ロースかつ定食(1,650円)を注文。ところが後ろにいた方が特製カレールーを注文して通っていた。おそらくカレー一人前はないが、少しだけ残っていたということだろう。それならそうと教えてほしかったな……。と少し悲しい気持ちになる。
そしてそのカレールーを注文された方と相席で向かい合って食べることに。なんという運命のいたずら。僕が食べたかったカレーがそこに。しかし、そんなことをいっても仕方ない。ちょっとだけ恨めし気にカレーを見たあとは自分のカツと向き合う。
というわけで上ロース。もはや極上を食べる元気がなくなってきてしまったので、最近は上を頼むことが多いわけだが、うん、まさにこれくらいがちょうどいい。レア過ぎず、脂っこすぎず。ちょうどいい塩梅だ。
そして肉もしっかり柔らかくて、食べやすい。甘さもあるので箸がどんどんすすむ。
ソースは甘口と辛口、そして塩があるが、やはり塩がおすすめ肉の甘みを引き立たせてくれる。
カツのうまさにカレールーのことは忘れた。豪快なおばちゃんがホールを切り盛りされているので、多少のことは仕方ない。そんなこと関係ないほどにトンカツはいい仕事をされている。食べ終わる頃には大行列ができていた。この価格でこのおいしさ。人気も当然だろう。
ただ、まあ、つぎは、カレーをね、食べられたら、いいなって、そんなことも思ってます。ちょっとだけね。