秋吉で純けいなど(福井県・福井駅周辺)
福井にいったら行きたかったお店。それは秋吉である。
大阪で学生をやっていたときから梅田店にお世話になり(当時は福井発祥のお店だとは知らなかった)、東京に出てきてからも上野店、神田店、立ち飲みのニュー神田店と月に1度はお邪魔している気がする。
秋吉の焼鳥はなんだか特殊だ。何がと問われれば「や、まあ、なんとなく違うよね」程度の歯切れの悪い返答しかでてこないけれど、なんだか独特なのは分かっていただけると思う。焼鳥自体もそうだが、お店のシステムも独特である。カウンターの一区画にひとりずつ女性店員さんがついていて、オーダーをどんどんさばいていく。秋吉でアルバイトしている女性はみんな優秀なのだろうなと勝手に思っている。
そんなお世話になってる秋吉の本場である福井は何か違うのかというのは以前から気になっていた。だから福井にいったら必ず行こうと決めていたのだ。
とはいえあまり時間がなかったので2軒目として強引に入店。すでに21時頃だったのだが、店内は満席。2階のテーブルは空いているといわれたのだがやはりカウンターに座りたくて少し待つ。さすがの人気だ。
回転はよく10分で席に案内された。店内をぐるりと見まわし、メニューを確認すると、ああここは僕の知っている秋吉だ。何もかも同じで、少し酔っているものだからここは東京なんじゃないかと勘違いしてしまいそうになる。
純けいとピートロを注文。タレのお皿も店員さんの説明も同じ。そして肝心の味は、これも同じだ。
強いていえば純けいが少しやわらかいんじゃないかと思ったりもしたが、これはほとんど粗さがしみたいなもので個店差だろう。いや、実際は地域によっていろいろと違いがあるのかもしれない。でも僕にはまったくわからなかった。
これはすごいことなんじゃないか。東京でも大阪でも福井と同じ味が食べられるのだ。オペレーションも徹底されていて、福井のスタイルを守っているということだ。考えすぎだろうといわれればそれまでだが、また秋吉が好きになった。今後とも東京でお世話になります。