食パン専門店 浅草 靑-AO-で小倉食パン(蔵前・浅草橋)
またホステルでもできたのかなと思っていたら、老舗かばん商社である林五が参入した初のホテルであり、飲食事業なんだそうだ。宿泊施設、カフェがあって、そこでモノを売ることでトータルで旅行業界に携わっていくというコンセプトはすばらしい。
そこの1階にはなぜか食パン専門店ができていた。トレンドであり、カフェとの相乗効果もありそうな食パンを扱うということはよく分かる。かなりの高価格帯ということで、生産も小ロットなのだろう。
平日の午後にお店の前を通りかかって、そういえばまだ食べたことがなかったなとのぞいてみたところ、すでにほぼ売り切れ。唯一、小豆の入った食パンが一つだけ残っているということでそれをいただくことにした。
持ち帰ってさっそくそのままいただく。食パンの生地はかなりしっとりしていて、リッチな風味。いわゆる高級食パンらしい。口溶けもよくて、なかなかにレベルが高い。
小豆も上品な甘さ、かつ量も適度で食パンとして総合的に楽しめる。ブームにのって参入してきただけかなと少しあなどっていたのでびっくりした。
いつの間にやらぺろっと3切れほど食べてしまった。これはトーストにしてもおいしいかもしれないということで残しておくことにする。少し保存しておいて、休日の朝に食べよう。
はせ川で上ロースかつ(両国)
両国のとんかつの名店である「はせ川」。いつ通りがかっても行列ができているイメージで、並ぶほど時間に余裕があるタイミングなくいつもスルーしていた。
平日夜に飲み屋を探して両国をふらふら散歩していたところ、外から半分くらいの席が空いているのが見えたので入ってみた。もしかしてもう閉店なのかしらと思ったら、普通に席が空いているだけのようだ。夜は穴場なのかもしれない。
店内ではひとりでとんかつを食べているサラリーマンらしき方が多い。6人くらいの大学生らしきグループがしゃぶしゃぶを食べていて、なるほどそういう使い方もあるのかと思った。豚肉だからかそれほど高くないようで、おいしそうだった。
極上はさすがに売り切れだったので、「上ロースかつ」(1,800円)と、夜ということでビール(550円)を一杯いただく。価格は意外とリーズナブルだし、一品料理も多くて飲み屋としての使い方もできるようだ。
さて、とんかつ。小鉢、漬物、味噌汁がついている。食べ方もソース、塩だけでなく、おろしポン酢があり、辛子にワサビまである。
とりあえずはそのままいただいている。断面を見ると肉質も脂もとてもきれい。
若干赤みがかっている程度で、意外と火は通っている。一口食べるととても柔らかくて、甘い。脂のおいしさがとんかつの魅力だなと思う。使用しているのは平牧バーク三元豚というブランド豚のようだ。
続いておろしポン酢でいただくとさっぱりと食べられる。脂の甘みにポン酢の酸味は当然のことながら合う。
ワサビだけで食べるのもいい。醤油をかけるべきだったのかもしれないが、とんかつに醤油は違和感があってワサビだけで食べてみたら、これはこれでおいしい。辛子とはまた違うおいしさがある。
そして、なんだかんだソースに辛子がまたおいしい。確かに塩をかけると甘みを引き立たせるのかもしれないが、ソースをかけてさらに甘くして辛子でアクセントをつけるというのもオーソドックスにおいしい。もはやなんでもおいしい。
ひとつのとんかつでこれだけのバリエーションがあり、そもそものレベルの高さもあって満足度の高い夕食になった。これでこの価格であればまったく文句ない。ランチは並びのハードルが高そうだが、カツカレーを食べてみたい。