伽羅でトマトのフライ(田端)
田端での生活でとてもとてもお世話になったお店。満席で入れないときも多かったけれど、電話して満席で断られてどうしようかと途方に暮れていたら、5分後に「席あいたからとってるよ」と連絡いただいたり、独特だけれど心優しく、客のことを第一に考えている店員さんがいる心温まる場所だ。
膨大な数のメニューから食べたいものを探すのも楽しい作業だ。はじめて連れてきた友人などはメニュー数に面食らうから楽しい。これからなかなか来られなくなるから今日はこれまで食べなかったものを注文していきたいなと思う。
お通しもしっかりしているので、これだけで酒はがんがんに飲める。
とはいえやはり松阪牛は食べておきたい。この店といえばまずはこれといった感じ。一皿限定といわれれば頼まざるをえない。もうこれは大盛りで頼んでおいていいと思う。
食べたことないものシリーズということでトマトのフライを注文。トマトのフライとはなんぞやと思ったのだけれど、そのまんまのものが出てきて、これがまたおいしいからたまらない。温かいトマトとさくっとした食感は新しい発見だった。
そしてポテサラコロッケ。こちらも想像通りの外見で出てきて、なるほどーコロッケのなかにポテトサラダが入っているんだね、という味がした。そのまんまなのだけれどおいしいのだ。
最後に北京奴という塩味の冷ややっこで別れを惜しんだ。
いろいろな料理を食べて、あらためてステキな居酒屋だなと思った。いつも忙しくて大変そうだなと思うけれど、いつまでも元気で続けてほしいお店である。
鯛屋 たけ丸本舗でお好み焼き鯛焼き(神田)
神田周辺には鳴門鯛焼や達磨などの硬派なたい焼き屋があり、世のたい焼き好きたちの心をとらえて離さない街のひとつになっているわけだが、正直なことをいわせてもらうとちょっと変わったたい焼きも食べたいよね。そもそもあんこよりカスタードのほうが好きだし。
というわけで気になっていたこちらのお店へいってみることにしたわけだけれど、もう軟派も軟派である。いちご大福パイ焼きや抹茶豆乳パイ焼きなど、もはやたい焼きですらないメニューが並んでいる。ここまで振り切ってくれると好感がもてる。
お好み焼き鯛焼き(250円)を昼食に。デザートにクリーム(170円)を購入。こういうの、こういうの。おじさんが食べたいのはこういうやつなのよ。これを公園でひとり寂しく食べるわけよ。注文してから焼くといったことをするわけではもちろんなくて、スピード重視で既に焼いて並べてあるやつをさっと渡されるだけなんだけど、むしろそれでいい。いちご大福パイ焼きを買っているところを同僚に見られるおじさんたちのリスクを考えれば、スピード重視が正しい顧客戦略である。
さて、お好み焼き鯛焼きであるが、値段が値段なだけありずっしりと具材も入っており、しっかりとお好み焼き感のある仕上がりだった。
中身はこんな感じ。
ひたすらに食べにくいが、それはこういう食べ物の宿命みたいなものなので仕方ない。単純においしかった。ちなみにクリームはただただ普通だった。
僕が購入している最中に数人後ろに並んでいたのだけれど、当然のように全員おじさんだった。もう、みんなお好きなんだから。