トラヤ トウキョウであんみつ(東京)
甘いものってたまらんよね。ということで、とらやのあんみつを食べてきた。やっぱりあんこがおいしい。なめらかで濃厚。そして甘い。たま、らん、よね。
何がたまらないのか、といえばこの背徳感だろうと思う。年齢的に甘いものを敬遠しがちで、お酒なんかはもはや甘いものは飲めない。それでもたまにチョコレートが食べたくなるし、わりとアイスは食べている。そこにきて、甘味処でのあんみつである。これは犯罪に近いものがある。しかもお値段1296円。おっとろしい。
甘いあんこに黒蜜をたらりと流し、寒天といっしょに口に放り込むと山人的な甘さに頭がくらくらするわけだが、もはやジャンキーかの如く、スプーンの勢いはとまらない。さすがに半分ほど食べたところで息切れし、水をごくりと飲む。この水がうまいのである。
爆音小僧のマー坊くんも言っていた。「あんこ玉の後の水はサイコー!」ってさ。
さくらで流しそうめん(六本木)
夏だからやっぱりそうめんは流したいし、スイカは割りたい。しかしながら現実的にはなかなか実現が難しいのは、設備的投資、及び時間的投資が膨大だからだ。東京においてそれほどのスペースを確保できる場所がいくつあるだろうか。
そんな課題を銭で解決しよやおまへんか、と後輩からの誘い。ノコノコと六本木まで出向いてみたら、なんだかキレイな和食屋さん。
ほんまにここかいなと店内をきょろきょろ見回していたら、おかみさんらしき方が「屋上でやっとるよ」という。階段をあがって屋上にいくと後輩たちがキャッキャとそうめんを流しておった。
「先輩、おひとつどうですか?」
ほな、よばれまひょかと箸を手にひょいっとそうめんをすくおうとしたところ、小生意気な麺の野郎は僕の箸をするりとすり抜けて流れていく。こりゃあなかなか難しいわい。迎えにいかずに、待ち構えておくのがコツのようだ。
そうめんをひょろひょろいただくと、今度はおかみさんが巨大なスイカを持ってやってきた。まさかの大都会六本木でのスイカ割りである。ただまあ、それは都会の悲しいところでスペースの狭さはいかんともしがたく、流しそうめんの竹をずずっと横に寄せてのスイカ割りとなった。スイカを食べたのは10年ぶりくらいだったが、相変わらずあんまりうまくなかった。
そんなこんなのアクティビティが終わり、飲んで食ってさて帰ろうとなったわけだがお会計は目玉の飛び出る金額でいっきに現実に引き戻される。これが大都会東京でのそうめんとスイカの値段である。致し方ない。明日も労働し、銭を稼ごう。スイカを割るために。