昭和大衆ホルモンで予想外のユッケ(神田)
なんとなく遅くまで仕事をしていたら、肉食いたいですという若手社員がやってきて、僕もまあそろそろという空気ではあったので、じゃあまあいきますかという感じのよくあるだらっとした飲み会。
どこでもいいよと伝えると入口にロボットがいる肉屋がありますよとのこと。ロボット?いったいなんじゃと思って店に着くと、ははあ、これかって鉄人28号やないけ。となるも、若者は普通に鉄人28号をしらないのであるから仕方がない。
昭和大衆ホルモンという店名の通り、どこかレトロな雰囲気を醸し出す大衆呑み屋さん。店員さんもえらく威勢がいい。まず乾杯のビールが運ばれてくると乾杯の掛け声をかけてくれる。
まずは炙りユッケを頼んでみたのだが、想像していたのとは大分ちがっていて、赤身のお肉とタレがついた卵黄が出てきた。肉をちょろっと焼いて、卵黄を落とし、それを肉で包んでずずずっと食べるらしい。しかしこれがなかなか難しくて、食べようとした瞬間に卵黄がつるりとこぼれ落ちてしまい、若手にたいそう笑われるという憂き目に遭った。
そもそも時間も遅めだったので、肉はそこそこにキムチやチャンジャなどを食べて酒を飲む。写真は撮り忘れてしまったが、レモンサワーが「おかわりしたくなる」といったような枕詞がついていて、期待していたのだが、お酒の中にレモンシャーベットが入っているやつでめちゃくちゃ飲みにくいし、お酒の味しないし、全然おかわりしたくならないという結果に終わる。
店員さんは元気だし、夜は空いているので、ちょろっと肉が食べたいときは手軽で良い店だと思う。あと若手のみなさんに鉄人28号の金田正太郎くんがショタコンの語源になったんだよという話題は出さなくて正解だったなと思う。
セキネベーカリーで湯種食パン(浅草)
ある日の夕方、田原町から国際通りをてくてく北上する。ROXを過ぎ、一文も過ぎ、そろそろ曲がるかと千束公園のほうに右折してみたところ、夕日に照らされた大きなパン屋さんをみつけた。スタイリッシュな文字でSEKINE BAKERYとある。いわゆる町のパン屋さんというやつだろうか。地元の方から愛されているのであろう雰囲気が伝わる。
というわけで入店。すでに夕方だったということもあり、並んでいる商品は少な目だったがちらほらとまだ残っている。はじめてのパン屋だとうこともあり、ひととおり買ってみることにした。
ショコラクロワッサン(195円)は楕円の型で作られており、なんだか珍しい。食感もさっくりというよりはしっとりしていて、中のチョコレートと合わせてお菓子のような食感。
焼きそばパン(184円)は昔ながらの焼きそばながら麺はもちっとしていて食べごたえがある。
あとは食パンを食べたいなと思い見ると、なんとたくさんの食パンが並んでいる。店員さんにどれがおすすめですかと尋ねると、湯種食パン(303円)と返ってきたのでそれを買って持ち帰ることに。
湯種ということは湯で小麦粉をこねていることらしい。ということはでんぷんがアルファ化して、もっちり食感が出るのだろうか。という仮説が正しいのか知らないが、相当にもちもちとしたパンで、そのままでおいしく食べられる。
こりゃあ地元民に愛されるわい。浅草の老舗パン屋さんはやはり侮れないのである。