ニュー菜苑で天津丼と餃子(浅草)
千束通りにあった菜苑が再開発のために閉店したのがちょうど約1年前。閉店の際は地元の常連さんたちが行列を作って話題になった。個人的には創業者の次男がやっていたすしや通りの「あづま」で菜苑名物の純レバ丼を何度か食べていたので、そちらのほうの印象が強い。ちなみに「あづま」は2017年の火事で休業してから、いまだに復活していない。
閑話休題。歩いていたら「菜苑」を見つけた。完全に二度見した。
「ニュー菜苑」となっている。ちゃんと看板には長男とある。ちゃんと調べたわけじゃないが、ここが新たな本店ということになるのだろう。
喜美松に行こうと歩いていたら、真新しいお店ができていて看板を見たら「菜苑」だったのだ。本当に偶然見つけたのでびっくりした。ということでそのまま入店。
ちゃんと純レバ丼がある。ちなみに女将さんはご健在だった。
店はカウンター5席ほどとテーブル席がいくつか。カウンターとテーブルの間がほとんどないので、背筋を伸ばして座らなければいけない。
ビールはセルフで取るシステム。取ったらちゃんと報告しよう。
注文は「餃子」(400円)と、純レバ丼ではなく「天津丼」にした。菜苑といえば純レバ丼かタンメンと言われているのは知っているが、新しくできたのならまた食べる機会はあるだろうと、いま食べたいものを優先してしまった。気が緩んでいるな。
あづまでも天津丼は食べたことがなかったので初体験である。
かなり多めのご飯に濃い目の色の餡がしっかりかかっている。具材はネギのほかにカニ缶。それにしても餡がかなり濃い。めちゃくちゃに煮詰まったようなしょっぱさがある。玉子はふわっとしているが全部の餡の味にもっていかれる。ご飯はかなり量が多いので注意が必要だ。
天津丼にはスープがついてくる。こちらもかなり味が濃い。タンメンのスープなのかもしれない。
そして餃子。そうそう、これこれ。これが菜苑の餃子だった。なんとなく覚えているぞ。
見た目は焦げていたりと焼きムラがあって不細工ではあるが、皮はもっちりとしていておいしい。ちょっと焼き強めかな。
中具はキャベツと豚肉。しっとりとしていて皮とよく合う。酢とラー油多めのタレがおすすめ。
天津丼がかなりのボリュームでお腹がいっぱい。この雰囲気やムラも含めて菜苑の魅力なんだろうなと思う。浅草に純レバ丼が帰ってきたぞと地元のみなさんは喜んでいるのだろう。しばらくは満席が続きそうだ。