本家 第一旭でラーメン(新宿御苑)
京都の超有名店「本家 第一旭」がついに東京進出ということで昨年末オープン。開店当初から大人気で長蛇の列ができていると聞いていた。そろそろ落ち着いた頃かなとふらっと立ち寄ってみると、待ち客なしで入ることができた。
「ラーメン」(780円)の食券を購入してカウンターに座る。
女性店員さんから「テーブルに貼ってあるシールが体の中央にくるように座って」という、なかなかすぐには理解できない指示が。テーブルを見るとステッカーが貼ってある。なるほど。あまり左右にずれないようにということか。
しばらくしてラーメンが到着。
ビジュアルは小さい頃に食べていたラーメンのようだ。実家が京都に程近い場所にあるので、知らず知らずのうちに京都風のラーメンを見慣れていたのかもしれない。
間違いなくポイントである九条ネギは増しにしている方が多かったが、個人的にはこのくらいの量でちょうどいい。
スープにはしっかりと油が浮いていて。口につけるとやけどしそうなほどに熱い。味は醤油がかなり強く、しょっぱさの中に少し甘さがあるといったところだろうか。ベースは豚骨らしい。
そもそも京都の味を知らないのでこれが同じものなのかどうか分からない。とはいえ、癖になる味というのは伝わるから、京都でいまだに行列ができているというのも納得できる。
麺は中細ストレート。歯切れがよく、さっくり食べられるタイプ。味が濃いのでするり喉を通るような仕立てになっているのかしら。
チャーシューは増しにしたわけでもないが、たっぷりである。豚バラなので脂もしっかりのっている。スープと合わせると若干のしつこさはあるが、この少々ジャンクな味わいこそが人気の理由なのだろう。
思い出しては食べに行きたくなるタイプのラーメンである。東京に住んでいるファンにとっては待ちに待ったラーメンなんだなと思う。
花棒で干したら(曳舟)
最近オープンした曳舟の大衆風居酒屋。
コの字型のカウンターの中では女将さんらしき方が忙しく走り回っていて、とても繁盛している。料理は串焼きを中心に居酒屋の定番どころはしっかり押さえているし、価格もほとんどが500円以下となっているなど良心的だ。
既に人気店になっているようで、地元のおじさま方のハートをがっちり掴んでいるようである。常連さんなのか店員さんと親しげな方もちらほら。
僕もカウンターに座らせてもらいビールをいただく。ホールは二人でまわされているようで、ほぼ満席状態で大忙しの様子。なかなか注文も頼みづらい。
とりあえず一品ということで「干したら(ごま油和え)」と「カシラ」を注文。干したらなんて懐かしい。ごま油が染みていてじゅわっと出てくる。こりゃあいいおつまみだ。カシラも出てくるまでには少々時間がかかったが、柔らかくておいしいものが出てきた。
だったのだが、残念ながらここでゲームセット。お会計と相成った。あまりに忙しそうでなかなか注文もままならなかったことと、店内はタバコの煙で溢れていて少しきつかったこと。それから、後ろのかなり酔っているお客さんたちが大声で歌いだすなどして、どうにもそのまま座っていられなかったという理由である。
とてもすばらしいお店だと思うし、料理ももっと食べたかったので残念だったが、タイミングが悪かったのかしら。またそのうちお邪魔します。