ペル・エ・メルでカレーパン(豊洲)
朝の豊洲。いい思い出はあまりないが、どうしてもたまに来なきゃいけないときがある。バスを降りてどこかで朝食でもとぶらぶら歩いていると、入りやすそうなパン屋さんがあった。
カフェが併設されていて店内はかなり広い。お客さんはたくさんいたが、ゆったりとパンを選ぶことができる。2つくらいパンを食べたいなと店内をぐるぐると見て回っても、他の人のジャマにならないのはストレスがなくてよい。
最終的にエンドにたくさん並べてあったカレーパン(170円)と、朝食にぴったりなベーコン目玉焼き(180円)を購入。
ベーコン目玉焼きは白パンにキレイな目玉焼きがのっている。薄い生地だが、もちっとしていて塩味もしっかりきいているからコーヒーにぴったりだ。ベーコンの存在感はあまりないが、玉子のおいしさで食べられる。
そしてカレーパン。こちらはやや特殊なカレーパンだった。生地はわりと薄めで、衣のざくざく感もそれほど強くない。少しもちっとしていて食べやすい。そして中には牛肉がごろごろっと入ったスパイス感のあるカレーが入っている。
おそらくカレーは通常のルーではなくて、こだわって作っているのだと思う。野菜のコクと少しの酸味、あとからスパイスの辛さが追いかけてくる。ちょっと考えるとこれはカレーパンなのかと思ってしまうような味なのだが、これはこれで好きな味だったりするから不思議だ。不思議カレーパンである。
あんまり頭を使わずにぼーっと食べればよかったなといまさら思うなど。うめーうめーいいながら食べておくべきパン屋さんだとインプットして、次回の豊洲に備えたいと思う。
龍王で天津丼(浅草)
5年前ほど、自宅近くにめちゃくちゃおいしい天津飯が食べられる中華屋があると聞いて訪れたのが最初だった。
お店に着いて外観を見たときは「え、ほんとにここ?」と疑わしい気持ちになったが、いざ食べてみるとめちゃくちゃおいしかったのだ。いまではその天津飯がおいしいという情報がどこから得たのかすら覚えていないけれど、もうこちらはめちゃくちゃおいしい中華ということでいつも利用させてもらっている。
お店はご夫婦が厨房、そしてご夫婦のおそらくお母さんがホールを切り盛りされている。2階にも席があるのだが、お母さんの足が悪いのか使われているところを見たことがない。
まずはお母さんにビールをお願いする。こちらのアルコール類は瓶ビールか紹興酒のみである。他にもメニューがあるのか知らない。お母さんはゆっくり冷蔵庫からビールを取り出し、栓を抜いて置いてくれる。
冒頭で天津飯の話ばかりしたが、こちらは餃子もうまい。おつまみに「焼餃子」を(500円)を一枚注文。
野菜の甘みがしっかり感じられる薄皮餃子である。ちゃんと厨房で皮から作っている。何個でも食べられそうなシンプルなおいしさだ。
そしてメインはもちろん「天津丼」(かにたまどんぶり、700円)。
上にはわかりやすく天津飯と書いたが、本当は丼である。見た目はとてもシンプルで、定番のグリーンピースなんかものっていない。しかし、中具はたっぷりで蟹としいたけが詰まっている。
玉子もおいしいが、何がおいしいってやはり餡なのである。醤油系のかなり甘めの餡が、不思議なことにとんでもなくおいしい。
玉子の食感もふんわりしていてレンゲですくうのにちょうどよく、スイスイ食べてしまうとあっという間に完食して、もうなくなっちゃったとしょんぼりすることになる。ゆっくり食べよう。やあ、今日もおいしかった。
ビールが余ったので「にらればいため」(550円)を追加。
ニラともやしがたっぷりだ。こちらも抜群においしい。少し強面の店主さんが黙々と鍋をふる姿はかっこよくて、すばやく調味料を投入していく様からは料理への期待を高めてくれる。
もちろん好みもあるとは思うが、こちらの天津丼は間違いなくおいしい。