バーシャルジェでホワイトレディ(福岡県・中洲)
鮨さかいさんで帰り際に「これからどうされるんですか?」と聞かれたので、どこかで軽く一杯飲んで戻ろうかなと思っていますと答えると、「いいお店がありますよ」と教えてくださった。わざわざ電話までしていただいて、席まで確保していただいた。心遣いまですばらしい。
中州の夜景を眺めながら店へ向かう。ビルの場所は分かったが入口がなかなか見つからない。ぐるっと一周して、ようやく地下に降りていく場所を見つけた。上ばっかり見ていたから分からなかった。
お店に入ると男性と女性のバーテンダーさんが迎えてくれた。カウンターの一番奥に座る。
暑い夜だったのですっきりして、そして強めのお酒をお願いすると、ホワイトレディを出してくださった。少し汗ばんだ身体に心地よい。
女性のバーテンダーさんにおすすめのバーを教えてもらっていると、どかどかと褌姿の男性たちがお店にはいってきた。そして歌をうたって、去っていった。協賛したお店へのお礼のようなものらしい。珍しいものが見れた。
2杯目はアードベッグをいただく。
隣に座られた団体さんが調子よく話しかけてきてくれて、ここでも楽しい夜を過ごすことができた。福岡の方は人懐っこい方が多いのだろう。
女性のバーテンダーさんにウォッカが好きだと伝えると、グレイグースウォッカの洋梨を入れてくれた。
爽やかでまろやかな洋梨の風味が飲みやすい。お店に酔わされてしまいそうだったので、ここいらで退散することにした。
最後にマスターの池田さんとご挨拶させていただいた。福岡にきたらまた来よう。
鮨さかいで福岡の夜(福岡県・中洲)
いつかは行ってみたいと思っていた鮨さかいさん。思い切って予約の電話をかけてみたら、なんと目当ての日に空きがあった。そのままの勢いで飛行機とホテルを手配する。予約をしてからの2ヶ月半はずっとドキドキしていた。そしてついに最高の食事をいただくことができた。そしてここから福岡グルメ旅行のスタートである。
当日、16時半に中洲に到着したものの予約の20時半まではかなり時間がある。しかし何か食べるわけにはいかないし、ホテルにいても落ち着かない。無駄に散歩をして時間を潰す。20時半が待ち遠しい。
ついに時間となってお店に到着。
準備に少し時間がかかるようで奥の個室に通される。やあ、緊張だ。
10分ほど待ってついにカウンターに座る。店主の堺さんが調理をする姿を真横で見られる特等席だ。元気のいい挨拶から料理がはじまる。
まずはビールをお願いし、酒肴から。
伊勢湾の胡麻鯖
煮蛸
なんだかもったいなくてゆっくり食べていたのだけれど、他のみなさんを見ると一口で食べている。そりゃあそうだ。しっかり味わって食べるには出されたタイミングでいただくべきだ。
唐津の鮑と赤雲丹
根室のバフン雲丹
雲丹が2連続。堺さんが一品ずつ丁寧に説明してくれるので、違いを理解して味わうことができる。
対馬のイサキ漬け(写真撮り忘れ)
鰯のなめろう
このあたりになるともうお酒が飲みたくてたまらなくなっていた。お酒も堺さんがお客さんに合わせて出してくれるので、ことらはお酒をくださいというだけでいい。最初は新政のNo.6から。
甘海老と雲丹(食べかけ)
あん肝と奈良漬
このあん肝の奈良漬がお酒がすすみすぎてとまらなかった。而今、飛露喜と立て続けに飲んでしまう。
博多湾の鰻
この鰻はとんでもなかった。こんなふっくら味わいのある鰻食べたのははじめてである。隣のご夫婦の方と顔を見合わせてニコニコした。幸せだ。
そして、握り。
対馬の平目
アオリイカの漬け
新子
三陸のまぐろ漬け
中トロ漬け
大トロ
堺さんが握ったものが目の前に置かれるたびに脳からお花が飛び散るような幸せな感覚がやってくる。そしてお鮨を口に入れると思わず笑ってしまう。お隣のご夫婦の方と「おいしいですね」と何度言い合っただろうか。
まぐろが3貫続けて出てきたが、最初と二つ目は漬けでシャリを味わうタイプ、そして最後は漬けではなくマグロを味わうのだそう。すばらしい。
車海老
一匹ずつ焼いたものをすぐに捌き、握ってくれる。熱々の車海老の握りなんて初めて食べた。焼く前の車海老を見せてくれる演出もあって、これがまたテンションあがるんです。
金目鯛漬け
べったらづけ
九十九里の煮蛤
お酒はシライト35、さらに農口尚彦氏の銘柄を出していただいた。
雲丹
こちらも握る前に見せてくれた。この日は雲丹をとんでもなく堪能した。
赤出汁もいただく。
対馬の穴子
穴子も最高だった。鰻と違ったふわふわとした食感がすばらしい。
最後に干瓢巻きをいただき、デザート代わりに芝海老と大和芋の玉子焼きが置かれる。
これで終わりである。名残惜しさもあるが、それ以上に満足で幸せな気持ちだ。こんなすばらしい夜があるだろうか。飛行機にのってでも来てよかった。最高の判断をした自分えらい。ごちそうさまでした。