六拾番で飛騨牛串焼き(岐阜県・高山)
一本1000円である。当日は天気が良く、5月初旬というのに少し汗ばむほどの陽気だった。少し惚けていたのだと思う。確かに飛騨牛は食べたかった。しかし飛騨牛の串焼きを売っている店舗はたくさんある。それでもここで購入に踏み切ったのはこの1000円という価格設定だったからだろう。
はじめに言っておくが、おいしかった。とてもおいしかった。それだけは間違いないし、後悔はない。
しかしながら、普段塩や味噌をなめて日々を過ごしている自分がなぜこのような暴挙に出てしまったかは記憶が曖昧で覚えていない。なぜ「厚切り」のほうを選んだのだろうか。あの日の僕は躊躇することなく、夏目を一人差し出していたのである。
写真をご覧いただければ分かる通り、一本ずつ注文を受けてから焼いてくれる。適度な脂がのっていて、塩加減も最高だ。さすがA5、脂が甘い。おいしい。たまらん。
おおよそ100g程だっただろう。そのくらいの肉はものの30秒でなくなってしまう。おいしい。どんどん食べたい。あれもう半分ない。でもまだ半分ある。食べよう。あれ、もうない。1000円がもうない。
こんな貧乏人の戯言をつらつらと書いてしまって大変申し訳ない。おいしかったからこその儚さ。僕は30秒の夢を買ったのである。富豪のみなさんは10本くらい頼めばいいと思うよ。
HIDA TAKAYAMA FACTORY Dolce&Kitchenでソフトクリーム(岐阜県・高山)
このお店の前に福壽庵プロデュースという「JAPANESE SWEETS ARTIST SHINYA」というお店に行ってきたわけだが、実はこちらでも福壽庵のフルーツ大福が売られている。ネットで調べてもこちらのお店の情報があまりないのだけれど、オープンしたばかりということなのだろうか。福壽庵代表取締役の西田進也さんはやり手の実業家なのかもしれない。少し店名は再考が必要な気もするが。
前置きが長くなったがこちらはソフトクリームとクレープを扱うお店。高山の古い町並みを歩いていると突然の行列があり、見るとかなりの種類のソフトクリームを扱っているようで気になって入ってみた。
ご当地食材を使用していたり、福壽庵のあんこを使ったソフトクリームがあったりと他では食べられないユニークな商品を展開している。今回は人気No.3とあったモンブラン(500円)を注文。理由はモンブランが食べたかったから。
まだオープン間もないのだろう、店員さんのオペレーションにはかなり難がありそうだったが、混んでいたので仕方がない。15分ほど待って商品到着。
通常のソフトクリームの外側に栗クリームを盛り付け、最後にホイップをのせ、チョコチップをかけて完成。モンブランには北陸産のさつまいもが使用されているとのこと。ソフトクリーム自体がかなり濃厚だったので、モンブランクリームをかければそりゃあおいしくないわけがなく、むしろもう少し冒険した商品を頼めばよかったかなとも思った。
他にもトマトがのったソフトクリームや地元のほうじ茶である加賀棒茶を使用したものなどがある。街歩きで疲れたときは試してみるといいと思う。