塩生姜らー麺専門店 MANNISHで限定冷やし生姜油そば(神田・淡路町)
店舗が移転してからは初訪問になる。以前に食べたつけ麺の印象があまりよくなくて、なかなか行く気にならなかったのだが、「冷やし生姜油そば」なるものがあると知って俄然興味をそそられた。生姜の油そばというだけでもおもしろいのに、さらに冷やしとは。
特に並びはなくスムーズに入店することができた。券売機で「冷たい油そばのボタン」と書かれた「限定B」(1,000円)のボタンを押す。テーブルの上には前の店舗のときからある、ラクダ顔がどうとかいう注意書きがあった。気に入ってるんだな、これ。
調理に時間がかかるようで、少し待って油そばがやってきた。と同時に生姜スープもおかれる。中に凍らせた出汁が入っているらしく、溶かすときに使ってくれというアナウンスがある。量が多いのでつけ麺のように食べてもよさそうだ。
メインの丼のほうは油そばというよりもジュレ状のタレがあり、まぜ麺という印象。しっかりと混ぜようと箸で底からぐるんと麺をまわすと、ごろっとした氷の塊がいくつかでてきた。氷によって色が違っている。これは鶏出汁の氷と生姜出汁の氷で分けているそう。手間がかかっている。
麺は細ストレート。フライドオニオンを絡めて食べると、思っていたよりも濃厚な出汁の香りがする。すすりやすさはないものの、油そばというだけあってしっかりとした味付けで麺を食べさせてくれる。
スープを少しずつ入れて氷を溶かしながら食べる。食べるたびに少しずつ味が変化していく。また、口の中が冷えてしまって感覚が薄くなってしまうのを回復させてくれる役割もある。
冷たい麺に鶏チャーシューと小松菜がいいアクセントになっている。
最後に残っていたスープを麺が浸る程度かけていただく。締めのお茶漬けという感じだろういか。新しい感覚をいくつも、かつ同時に味あわせてくれるラーメン屋のオリジナリティというのはすごいなあとあらためて感心させられたメニューだった。