亀嵩温泉玉峰山荘で奥出雲和牛すき焼き(島根県・亀嵩)
出雲大社から車で移動。途中で出西窯に立ち寄って青いお皿などを購入したり、地酒を見て回ったり、寄り道をしながら宿に向かう。
今回は泊まるのは奥出雲の亀嵩温泉、「玉峰山荘」という場所だ。こちらは第81期棋聖戦第1局が行われた場所である。羽生善治棋聖と深浦康市王位の対局で、羽生棋聖が快勝している。当時は中継で見ていたあの場所に自分が泊まるというのはうれしいことだ。館内には当時書かれた揮毫などが飾られていてしばし感激した。
将棋の話が長くなった。チェックインして、すぐに予約していたサンドバスへ。蕎麦とぜんざいで膨れたお腹を少しでもへっこまそうとがんばって汗をかき、遅い時間にしてもらった夕食をいただく。
座敷にて会席。
まずはビールで喉を潤し、お造りをいただく。島根県は日本海に面してはいるが、あまり海鮮のイメージがない。季節も少し外れているのか、新鮮さはあまりなかった。
焼き物ののどぐろは身がふっくらしていておいしい。しいたけが名産品らしく、しいたけ醤油という少し出汁感のある薄い醤油でいただく。逆に普通の醤油はなく、翌日の朝食で食べた卵かけご飯などもすべてしいたけ醤油を使用した。
メインはすき焼きである。奥出雲の和牛が使われている。お肉もたっぷりで満足できるボリュームだった。すき焼きをつける卵には特に説明がなかったが、卵黄にコクがあっておいしい。
もうひとつの名物が仁多米である。東京だとたまに贈り物として使われるほど。こちらでは今回の夕食でも、翌日の朝食でもご飯は食べ放題になっている。贅沢なことだ。
デザートのケーキとオレンジで食事は終わり。いつも旅館の食事は食べきれないことが多いのだけれど今回はちょうどよかった。
この旅館のすぐそばに道の駅がある。そこは道の駅なのに奥出雲酒造の酒蔵が隣接しているという不思議な場所で、もちろん奥出雲酒造のお酒が豊富に取り扱われている。旅館に来る前に日本酒「仁多米」を購入しておいた。部屋で晩酌としゃれこもう。