銀座 朧月で濃厚つけ麺（銀座）

近くで所用があり随分とひさしぶりに朧月に行ってみた。はるか昔も人気店だったが、いまでも行列が絶えないのはすごいことだなあと思う。お昼時にはまだ早い時間だったが、それでも10人程度は並んでいた。

並んでいる間に注文を取りにくる。やっぱりつけ麺だよなあということで、メニューもあまり見ずに注文したのだが、あとあと店内に入ってから食券を購入してカウンターに出すし、その後に調理がはじまっていたから事前に聞かれた意味はなんだったのだろうと少し考えたりした。

並び始めて30分後くらいにはカウンターに座れた。

隣には中国の方がいて店員さんに中国語で話しかけている。先ほど外まで注文を取りにきてくれた若いアルバイトらしき店員さんは流暢な中国語で会話をしていた。ありゃ、中国の方だったのか。日本語が上手だから日本人かと思っていた。もしかしたら中国語とのバイリンガルなのかもしれない。カウンター内で手際よく作業する店主さんと店員さんを眺めながらそんなことを思っていたらつけ麺がやってきた。

きれいな小麦色の麺が印象的だ。

見るからにつるみがあって、しなやかそうな麺である。濃厚つけ麺の定番である魚介豚骨スープにくぐらせて、ずるずるとすする。麺に濃厚なつけ汁が絡みついて、しっかりとした旨味を感じる。

他のつけ麺屋と比べるとものすごくドロドロというわけではないし、豚骨が少し抑え目になっているような印象を受ける。何も考えずに脳みそに「おいしいよ」とシグナルが送られてくるタイプじゃない感じ。絶対伝わらない表現。濃厚さの中にもバランスの良さがある。

何も考えずにつけ麺と注文してしまったせいで、チャーシューが入っておらず味わえなかったのは残念。トッピングでつけるべきだったようだ。小さな角切りチャーシューはつけ汁の中に入っていた。

最後に中国語が流暢なアルバイトの方に割りスープをお願いする。

これがなんともいえずおいしかった。単純にスープ単品として飲めてしまうほどすっきりとしたものに変化していて、最後まで飲み切ってしまった。このあたりが長年続く人気の秘密なんだろうと思う。

朧月