すみれで味噌ラーメンとおにめし(神奈川県・桜木町)
すみれが新横浜ラーメン博物館から移転したらしいと聞いた。ラー博に行こうとは思わなかったのだが、移転して路面店としてオープンするのであれば行ってみたくなるという、自分でもよくわからない意思が働いて桜木町まで向かう。
オープンして2週間ほど経つし、平日だからそんなに並んでないだろうと油断していたのだが、開店時刻少し前に到着すると既に20人以上の並びが。すみれ人気をあらためて思い知ることになる。とはいえ、席数は多いので少し待ったが1回転目で入ることができた。
入口すぐのタッチパネル式の券売機で食券を購入する。「おにめし」というものを食べてみたかったので、「ラーメン+おにめしセット」(1,000円)を注文。ラーメンは選べるとのことだったのでもちろん味噌ラーメンを選択する。
いま現在は札幌にしかお店がないらしいが、かなり昔に京都駅ですみれを食べたことがある。当時は純すみ系なんて言葉も知らず、某PBの即席カップラーメンですみれの名前を知っていた程度。そして京都駅のすみれははっきりいえばそんなにおいしくなくてがっかりした思い出がある。さて今回はどうだろう。
まずはおにめしからやってきた。
おにめしとはご飯のうえに錦糸玉子がのったものだ。もちろんそれだけではなくて、別皿で三升漬というものがついてくる。説明によると「ししとう、青唐辛子、こうじを醤油に漬けこんで発酵させたもの」とのこと。
甘い錦糸玉子にちょっぴりつけていただくだけで、かなりの辛さがある。こりゃあご飯がすすむ。
さあ、味噌ラーメンがやってきた。
これが食べたかったのだ。濃厚味噌スープの表面には熱々のラードがかかっていて、本当にいつまで経っても冷めない。これは偉大な発明である。
麺は当然ながら中太縮れ。カウンター横に「西山製麺 特製33丸麺使用」とある。この黄色い麺がいい。もっちりしていて濃厚なスープに負けないインパクトがある。
チャーシューは厚く切られたホロホロの肩ロースと、それとは別にサイコロ状のものがいくつも入っている。
そういえば挽肉は入っていないのだな。完全にカップラーメンのイメージになっているな。
京都駅で食べたものはとは明らかに別物で、正直にいってめちゃくちゃおいしい。歴史を作ってきたラーメンというものは色あせないものなのだなあと素直に思う。スープを最後まで飲むと丼の底には「感謝」とあった。こちらこそおいしいラーメンをありがとうございます。
すみれは味噌だけじゃなくて醤油も塩もなんでもおいしいらしい。次は札幌で食べよう。