たこ長でたこ焼き(大阪府・北新地)
大阪の夜。ひとりでバーに行った帰りに小腹が空いた。大阪なのだからたこ焼きだろうとすぐに考えてしまうのは、単純にたこ焼きが好きだからだろう。前回の訪問時も毎日のようにたこ焼きを食べていたし、今回もそうしている。
北新地という場所ではたこ焼き屋さんなんて永遠に開いているようなイメージがあったのだが、見つけたたこ焼き屋さんが店じまいの準備をしている。こらあかんと慌てて、まだありますかと尋ねてみれば、最後の2つだという。
ソースと醤油のどちらがいいですかと聞かれたので反射的にソースと答える。すでに箱詰めされているようだ。マヨネーズかけますかと問われ、もちろんYesと答える。お代は600円だった。
コンビニで酒を買ってホテルに持ち帰る。アルコール分が高めの缶チューハイをあけて、さていただこう。
見た目にもソースとマヨネーズがたっぷりかかっているのが分かる。30分ほどパックされていたので皮はべっちゃりしてしまっているが、個人的な好みからすると望むところである。
中はかなりトロトロで、それでいて口どけがいい。ほとんど冷めてしまっているので一つ丸ごと口の中に放り込むと、すっかり柔らかくなった皮といっしょに口の中にふわふわとした食感が広がり、そのあとにすーっと消えていくようである。
しかしながらそこにタコがある。このタコがまた大きい。写真だとあまり伝わらないがかなり存在感のあるサイズだ。タコをもぐもぐ噛んでいると生地がふわっとなくなっていくのが心地よい。
8個なんてあっという間になくなってしまった。もっと食べたかった。立地柄、夜のバタフライさんたちに合わせたボリュームになっているのかもしれない。出来立てとはちがった感想になってしまったかもしれないが、冷めていてもおいしかった。
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