赤煉瓦で焼肉(曳舟・向島)
この年齢になると自ら「焼肉を食べたい。やろう。食べ放題で」なんていうことなくなるわけで、たまに思い出したように焼肉屋に行ってもハラミを2, 3枚食べたら「もうお腹いっぱい。ギブアップ。おあいそで」などとほざく貧弱な体になってしまった。
ところがこの日は5年ぶりくらいの焼肉食べたい感情が溢れ出てしまって、時間も時間だし呼べる友人もいないから、もうええわいとひとりで入ったこともない焼肉屋に入ってしまった。ぜったい一人でくるお店じゃない。
しかしながら店員さんは快くむかえてくれて、奥の4人掛けテーブル席に通してくれた。とりあえずレモンサワーひとつ。
レモンサワーを飲みつつ、まずはタン塩からいただく。鮮度の良いしっかりとしたタンが出てきた。
レモンでいただくのとは別に黒い柚子胡椒がついている。炭が練りこまれているらしい。お味はちゃんと柚子胡椒でレモンとのコンボを味わう。
また、別皿でヒマラヤ岩塩が出てきた。おろし金で自分で削っていただくようだ。こちらもおいしい。
タンが落ち着いたところで追加発注。赤身はとりあえずハラミ、それからとろホルモンを注文した。
それにしても食べ方のバリエーションが多い。タレも最初から3種類出ており、それぞれ通常のタレ、ポン酢、九州醤油がある。
さらに「肉キャベ」という食べ方も提案している。
これはキャベツの粗い千切りに焼肉のたれをまわしがけ、
よく潰す。
それを肉とともに食べる。
これが向島の焼肉スタイルらしいぞ!
せっかくの向島スタイルのご提案なので、お受けしたいと思う。説明通りにキャベツを潰して肉で巻いて食べてみた。うん、これはこれでアレですね。キャベツおいしい。
そしてこの日の僕は気合いがちがったので、普段なら絶対に食べないカルビまで注文。
うおおおおお。やるぞー(カルビを)。カルビはしっかりと脂がのっていて、3枚くらいギブアップしそうになったが、最後までやりきった。みなさんのおかげです。
そして締めにカルビクッパ。
なんだか学生時代を思い出す食べ方をしてしまった。自由気ままなひとり焼肉。きっとファミリー向けのお店なんだろうが、ひとりぼっちの焼肉を堪能させていただいた。これが向島スタイルだ。