三千世堺で鳥刺し(浅草)
先日お会いした方に浅草でおすすめいただいたお店。大好きな「竹松鶏肉店」のすぐ近くだってのに、全然存在に気づいていなかった。地元ではかなり評判の店らしい。場所が千束商店街にあり、観光客が行くような場所ではないのがいいのだろうと思う。
19時頃に入店するとご家族連れが一組だけ。店主さんに「1人なんですがだいじょうぶですか?」と尋ねると、黙ってうなずいてくれる。寡黙そうな店主さんである。指定されなかったのでとりあえずカウンターの一番奥に座る。
とりあえずチューハイをいただきメニューを眺める。
店主さんの印象とは少し違って、メニューはしっかりとオススメが記載されていたりと分かりやすい。やはり鳥刺しが名物なのだろうということで、二品盛りでレバーとささみをいただく。
意外といっては失礼だが、きらきらとした鮮度のいい刺しがやってきた。しかもかなりの量である。4種類全部頼もうか迷ったんだけど、結果的に頼まなくてよかった。これでこの価格はお安い。レバーは臭みもなく、にんにくを少しのせてごま油で食べるとべらぼうにうまい。
ささみはわさび醤油でいただく。さっぱりとしていて、無限にチューハイが飲めそう。
食べても食べても減らない刺しを暫しおいておいて、串の6本盛りがあったので注文。店主さんは黙々と焼いて、2本ずつ出してくれる。特に部位の説明等はなかったのだけれど、順にもも、ハツ、砂肝、軟骨、皮、ぼんじりだったと思う。全体的に焼きは強めで、香ばしさと噛み締める肉のおいしさがある。
途中から「名物」とあった梅ハイを注文。
メニューには「ナカ」もあって、梅ハイの中とはなんだろうと思っていると、でっかくて真っ赤な梅が入ったチューハイがやってきた。これを少し崩して飲むと甘酸っぱい味が楽しめる。なるほど、これは一杯じゃ全然足りない。3杯くらい楽しめそうだ。
ということでもう一つつまみに「絶品」と書かれた「胸肉ワサビマヨ」を注文する。
これがもう見事なお酒のあてで、レア目に焼かれた胸肉に茎わさび入りのマヨネーズで食べるという間違いないやつ。これだけで梅ハイ3杯飲めました。
一時間程度の短時間勝負だったが、味も価格も大満足のお店だった。お会計のときにようやく店主さんの声が聞けた。ちゃんと距離感をもって楽しむお店なんだろうと思うから、うん、ちゃんとするよ。いい歳だからね。