たこ焼十八番でたこ焼き(大阪府・難波)
たこ焼き食べ歩く中で一度は食べておきたいと思っていたのが、天かすを大量に入れるタイプのたこ焼きである。かなり昔からあるようだが、僕が大阪にいた頃はあまりたこ焼き感度も高くなかったために知らなかった。このタイプのたこ焼きを出すお店のなかで特に人気なのがこちらである。
道頓堀のたこ焼きの中でもかなりの行列店だ。僕が行ったときも20人程度並んでいた。行列に並びながらたこ焼きの作っているところを眺めることができる。
やはり天かすを入れる工程が圧巻で、「え、そんなに入れていいの?」と心配になるくらいの大量の天かすが投下される。それをならすとうまい具合にたこ焼きになるのが不思議だ。
ソースマヨを6個(500円)注文。生地から天かすがはみだしていて、ゴツゴツした岩のような見た目になっている。ただ中はかなりトロトロで、爪楊枝すくうのが一苦労だ。
なんとかすくいあげて熱々をいただくと、まずはカリッとした表面の天かすが歯にあたる。そこから生地に歯を入れようとするとザクザクとした、たこ焼きではあまりない食感が楽しめる。これは完全なる差別化で、これが好きだという人がいるのは大いに理解できる。
中はしっかりトロトロで他のたこ焼きよりも食感のコントラストは強い。小エビが大量に入っているので味も濃いめで、このあたりは好みが分かれるような印象。全体的に食べたーという満足感は強そうだ。
思っていたよりもザクザク感が違和感なく食べられておいしかった。とはいえやはり個人的にはふんわり、トロトロのたこ焼きが好みなので、変わり種として楽しむという感じになるかな。たこ焼き激戦区の中で常に行列ができているということはそれだけファンも多いということだろうから、やはり個性は重要だなと思う。