金久右衛門 南港ATC店で大阪ブラック(大阪府・南港)
まったくもって大阪のラーメン事情には詳しくないのだが、金久右衛門というラーメン屋さんが猛威を振るっているらしいと聞いた。大阪を中心に10店舗以上も展開しており、そのどれもが高評価をうけているらしい。
そんなお店がたまたま行った場所にあったものだから、これ幸いと入ってみることにした。
メニューを見てびっくりした。いろいろな種類のラーメンがあるのだ。なんとなく店名からこってり系のラーメン一本でやっているみたいなイメージがあったから、このなんでもアリ感には驚いた。ただよく見るとベースはすべて醤油のようだ。
人気ベスト3というのがあり、一番人気になっていた「大阪ブラック」(720円)を煮玉子トッピング(100円)でいただくことにした。麺は細麺と太麺が選べるとのことだったが、オススメと書いてあった太麺をお願いした。
なかなかインパクトのあるビジュアルである。もちろんブラックラーメンということなので醤油の黒さが全面に出ているわけだけれど、油感も強めだ。
スープをいただくと、思っていたよりはまろやかな醤油味。
いろいろな出汁が入っているのであろうことを感じる少しの苦味とえぐみがある。めちゃくちゃしょっぱいという感じでもないので、どこかでバランスをとっているのだろう。
麺は平打ちの太麺だった。
スープが濃いのであまり麺に絡ませないような仕立てになっているのだろうか、つるつるっとした食感がっ強く、粘りは弱め。好みとしてはもう少し硬さがあるとよかったなと思う。
脂多めの味の濃いチャーシューがいいアクセントになっている。
メンマや味玉などもいただきながら麺をすする。やはり味の濃さと苦味から単調な印象は受ける。逆にもう少し尖った方向に振ってもよかったんじゃないだろうか。とはいえ、この味が大阪では受け入れられているのだろうし、大阪のラーメンを食べるうえでひとつの指標にはなるだろう。関東以外のラーメンも少しずつ勉強しよう。