オールドタイランドでパッタイとカオパットクン(飯田橋)
仕事の関係で東南アジアにはよくいっていたのだけれど、食事は割と苦手だった。接待的にいい店に連れていってもらって「グッドテイスト」みたいなことをヘラヘラ言ってはいたが、心の中では「早く日本に帰ってラーメン食いてーなー」くらいのことは思ってた。
ところが、この年齢になってなんだかアジアンな料理に興味がわいてきた。だって、世の女性たちはめちゃくちゃアジアン料理食べるじゃないすか。あれ、なんでなんすか。焼きそば食べないのに、ミーゴレンはめっちゃ食うじゃないですか。ソースがだめなんすか。そういうことを考えだすと、なんだか自分でも食べたくなってきてネットで有名店を調べて行ってみることにした。
お店に入るともうお客さんのほとんどが女性である。すごい。これがタイ料理のパワーか。タイに行ったときは手づかみで蟹をめっちゃ食わされた記憶しかないけど。
オーソドックスなところがでパッタイ(1,080円)とカオパットクン(1,080円)を注文。麺とご飯を食べておこうという狙いである。狙いってなんだよ。
パッタイはご存知、米粉の焼きそばみたいなものだ。タマリンドソースというものが使われている。これはフルーツらしくてナンプラーなどを混ぜてソースにすると甘酸っぱい。具材は海老、もやし、ニラがメインである。
味は濃いめに感じる。同行してくれた後輩の女性によると、添えられているレモンなどで味変しながら食べるのが好きらしい。なるほど、レモンを入れると酸味がまして食べやすくなる。
麺は米粉なので弾力は弱いが、もちもちとしていえる。分かってはいたけれどおいしい。いや、おいしいんです。でもこれがなぜこれほどまでに女性をひきつけるのか。
カオパットクンはジャスミンライスのチャーハンである。これだって絶対おいしい。
うん、ほら、おいしい。チャーハンがおいしくないわけない。こちらも卓上の調味料で味変しながら食べるとよいとのこと。
結局、難しく考えなくてもおいしいから食べるんだなあということは分かった。はじめから分かっていたような気もするけど食べて感じることが大切なのである。後輩によると女性の味覚は男性より発達しているらしい。ソース味だけではいかんということか。東南アジアから学ぶことは多い。