火の豚でフュージョン(人形町)
近頃こちらのお店があちこちにできているということは知っていたが、二郎系初心者としては少しびびってしまってなかなか勇気が出なかった。だって二郎と蒙古タンメン中本のフュージョンラーメンですよ。そりゃあびびるでしょう。
とはいえいつまでもびびっていては、二郎系に対する苦手意識は増すばかり。勇気を出して人形町店に行ってみることにした。昼営業の終了間近ということもあって並びはなし。店内は学生らしき若い男性たちが楽しそうに食べている。そうなのだ。やはり二郎系は学生時代にいっておくべきなのだ。
つけ麺やまぜそばにもひかれたが、やはりここは通常メニューからせめていきたい。というか通常メニューしか予習していない。ということでラーメンのフュージョン(800円)を注文。
いわゆるコールは提供時ということで、心の中で練習をしつつ待つ。ちなみにニンニク、野菜、ショウガがトッピングできる。女性店員さんが「ニンニクは入れますか?」と聞いてくる。ちゃんと練習通り「ニンニクと野菜少なめで」と伝える。食べきれないかもしれないことを考えて野菜は少なめでお願いした。
やはりこのビジュアルはインパクトがある。二郎系ラーメンに真っ赤な麻婆豆腐がトッピングされているのだ。すごい。
とりあえず野菜をかき分けてスープを飲んでみる。おお、これが乳化しているってやつか。誤解を恐れずにいえば、焼肉のタレを飲んでいるかのような濃さ。
麺はウェーブがかった硬い平打ち中太麺。
この麺の重さが二郎系という感じがする。歯応えがすごい。二郎系はお客さんがすごい勢いで食べているという描写がされることが多いが、この麺の重さだとどうしても一生懸命持ち上げなくちゃいけないから、必死で食べている感じが出てしまうんじゃないかと思う。
野菜は少なめにしておいてよかった。なんとか食べきれる量だ。少しずつ麻婆と混ぜながらいただく。蒙古系となっているだけあって、そこそこ辛い。この暑さもあって汗が噴き出してくる。
チャーシューはかなり分厚くて、そしておいしい。硬いイメージがあったが、このブタはとても柔らかくて味が染みている。
食べ進めていくうちに頭がどんどん麻痺してくるおいしさがある。もともと中毒性の高い二つのラーメンをミックスしているわけだからそりゃあそうだろうよ!と叫びながら、箸がとまらないという恐ろしい事態が起きる。こわい。こんなの食べ続けたら壊れてしまうんじゃないか。
気が付けば完食していた。だいじょうぶかな。明日また食べにいきたいと思って目覚めたりしないかな。こわい。