中華そば こてつで冷し中華(下北沢)
今年はいろいろあって体感的な暑さ以外の夏は感じられていなかったが、遅ればせながら個人的に夏がやってきた。夏といえば冷やし中華である。ということでこれから精力的に冷やし中華を食べていく所存である。今年は個人的にラーメン屋と中華料理店をバランスよく、そしていままで食べたことがない店舗を中心に行ってみたい。
今年一軒目の冷やし中華は下北沢にあるこてつでいただくことにした。2016年7月オープンで、非常に評価が高いラーメン店というのは知っていたが、場所柄あまり足が伸びず。しかし冷やし中華の評判がすこぶる良いということで訪れることにした。
開店10分前に到着で先客なしだったが、開店する頃には並び5人になっていた。先頭で入店し、「冷し中華」(900円)の食券を購入。カウンターの一番奥に座り食券を出すと、スープを黒酢かごまだれ選べるとのことで黒酢醤油でお願いする。
時間がかかるということで暫し待つ。
オープンな厨房では丁寧に作られる冷し中華の工程が見られる。涼しげな皿に盛られた麺に具材が盛り付けられている様子を見ているだけで期待が膨らむ。冷し中華に炙りチャーシューのコントラストよ。
やってきた冷し中華は具がたっぷりで麺が見えない。
少しかき混ぜながら崩して麺を箸でつまむ。中細ストレートの麺をずずずっといただくとかなりの歯応え。締めてあるとはいえかなり硬めでぱっつりした食感。これまであまりラーメン店の冷やし中華を食べていなかったのだけれど、やはり麺は中華料理店にはないおいしさがある。
具材はハム、錦糸玉子、きゅうり、きくらげ、トマトといった定番トッピングにオニオンスライスがのっている。これがなかなかおいしい。さっぱりしていて冷し中華といえばオニスラなんじゃないかというほどに自然だ。
さらにそこに炙りチャーシューがのっていて、これがまた満足感を押し上げてくれる。暑い夏にさっぱり食べたいといいつつもなんだかんだ満足感もほしいわけで、このチャーシューがちょうどいい。
スープは黒酢の中にごま油がとてもきいている。他にもコクのある香りがあったのだが何かわからなかった。鶏油か何かかな。
一食食べきるとかかなり満足感がある。900円は少し高く感じるが、内容を考えれば妥当だと思う。特に麺がおいしいから最後まで飽きずに食べられた。ラーメン店の冷やし中華というのはこんなにもレベルが高いのかと感じさせられる一杯だった。