主に浅草で食べたものを記録していくよ

優柔不断な無職がかわいい猫についてや、食べたものについて書いています。


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夏が好きだという人

夏が嫌いだ。暑いのだけは我慢できない。昔から夏が嫌い嫌いでたまらなかった。

 

理由は「暑いから」というのはもちろんある。それともうひとつ。夏は人がうるさいのだ。そもそも夏はうるさいイベントが多い。フェスや海、花火など。開放的な気分になるのかそれにつられてうるさい人間が増える。

 

僕はそういったうるさい人間にはなれなかった人間である。いわゆる暗い人間だ。明るい人間になりたかった。しかしなれなかった。みんなとわいわいやってみたかった。しかし、そういうノリについていけなかった。嫉妬のようなものだと思う。結果的に僕は静かに生きていきたいと思うようになった。できるだけ人に関わらず、自分の好きなものにだけ向き合っていたい。それなのにうるさい人間はどこにでも現れるし、あまつさえ僕の生き方を邪魔してくることもあった。僕はただ静かに生きていたいだけなのに。

 

夏に活動的になる習性がある種類の人間がそこかしこにいる状況が恐怖なのである。

 

僕は冬が好きだ。寒い冬の散歩は楽しい。それに夏をこれだけ憎んでいて春や秋が好きだなんていうのはなんだか不誠実な気がする。だから僕は冬が好きだと大声で言う。

 

冬はあのうるさい人たちも少し活動が鈍くなるようで、夜に散歩をしていてもあまり出くわさない。それがとてもいい。夏に活動的になって、冬にこもるというのはなんだか生物的にとても正しい気がする。しかし冬はそういう強い生物から逃れられる絶好のチャンスなのである。これが僕のような人間が生きていく知恵なのである。

 

とはいえ人間は知恵があり、冬になっても冬眠したりはしない。あのうるさい人間たちもどこかでウェイウェイやっているはずだ。居酒屋などではどうしたってそういう人間がいる。僕はただただそういう場所を避けて生きていくしかないのである。

 

先日、「夏が好き」と公言していた人に「これだけ暑くても夏が好きなの?」と聞いてみた。するとその人は

 

「うーん、夏が好きというより、夏が好きといっている自分が好きみたいなとこあるよね」

 

といっていた。それはとてもよく分かる気がする。あと「冬が好き」とか言うやつとはあんまり友達になりたくない。気持ち悪いもん。

 

しかし人間の中には「夏が好き?それとも冬が好き?」という二択の質問に対して、

 

「やっぱり春かな」

 

と答える人種がいる。

 

こういう人には絶対に近付いてはならない。夏が好きという人種よりもさらにやばい奴らだ。それが僕の生きる道である。