イタローで韓国家庭料理 （新大久保）
新大久保でマッコリでも飲みますかと入ったお店。
入口ではずっと韓流スターのMVが流れていて韓流好きの連れはそれをずーっと眺めていたから、話しかけても上の空だった。韓流というものはここまで人を虜にするのかと感心する。
韓国家庭料理とあったので韓国料理で食べていなかったものをいくつか注文してみることにした。まずはキムチの盛り合わせ。韓国に住むとなったときに代理店といっしょにいくつかアパートを見てまわったのだけれど、キムチ冷蔵庫というものが本当にあることをしった。取引先の方の家のキムチ漬けに駆り出されたこともある。僕の中で一番おいしいキムチは「ご飯がススム」のような甘いやつだから、こちらの本場感のあるキムチはなかなか苦手ではある。
キムチをあてにマッコリを飲む。これもなんだか不思議な飲み物でペットボトルに入って売られているお酒というのに最初は違和感があった。これも韓国に住み始めた頃の話なのだが、韓国人と飲みにいったときにあなたたちはマッコリを飲むのかいと尋ねると「日本人はマッコリが好きだな。あれは学生が飲むものだよ」と笑われた。なるほど、そういうものなのかと思っていたら日本のマッコリ人気が韓国に逆輸入されてあっという間に韓国人もマッコリを飲むようになっていて笑った。
それからヤンニョムチキンを注文。タッカルビもそうだが、韓国人は意外と鶏肉を食べる。逆に牛肉はあまり食べない。焼肉のイメージはあるが、ほとんどが豚肉だ。鶏肉といえば焼肉のように網で鶏肉を焼いて食べるスタイルの店によくいっていた記憶がある。いまはどうか知らないが当時はほとんどの韓国人がタバコを吸っていたが、そういった店には灰皿がなくてそのまま店の地面に捨てていた。割と地元客向けの店では割とそういう店は多かったような気がする。
韓国人は普段はほとんど焼酎をストレートで飲むのだけれどそういった店だとビールを飲む人も多くて、僕はビールを飲みたかったらたすかっていた。たまにカスとかハイトとか韓国ビールの売り子さんがセクシーな恰好でやってきて、韓国人の同僚はそれをめちゃくちゃナンパしていた。
連れがずっとテレビを見ていたのでそんな昔のことを思い出しながら食べていた。そんな記憶が蘇るほどに本場の味が楽しめる店だった。
