九州じゃんがららあめんでからぼん(秋葉原)
お恥ずかしながらいままで「じゃんがらラーメン」という九州の郷土料理的なものが存在するのだと思っていた。しかし、調べてみると「じゃんがら」というのは単に店名とのこと。由来としては長崎のお祭りから、という説が濃厚なようである。
しかも九州じゃんがらラーメンは東京発祥なんだそうだ。なるほど、しかしそれがこれだけ有名になっているのだからすごい話である。
原宿駅からラフォーレのほうに下っていく道にあるのは知っていたが、あそこは観光客が多くてなかなか入りづらかったため、秋葉原本店で食べてみることにした。
同じタイミングで着席した隣のお客さんが店主さんに
「ここは秋葉原駅の東京じゃんがらと同じですか?」
というなかなかヒヤヒヤする質問を投げかけていた。
店主さんは
「まあ基本は同じですけどこっちはこだわってますから」
という回答をしていて、うん、難しいなと思った。
ちなみに東京じゃんがらは九州じゃんがらと同じ会社が運営している、別スタイルのラーメン店らしい。九州じゃんがらラーメンはありつつも、さらに大衆的なスタイルで、トレンドを取り入れたメニューを展開しているようだ。
今回は「からぼん」という辛味調味料の入ったラーメンを注文した。周囲の方々が当然のように「全部入り」といっていたので、それに倣って全部入りにした。玉子を半熟にしますかと聞かれたので、お願いしたところプラス20円かかるそう。これで合計1,250円。なかなかの金額になってしまった。
さてやってきた「からぼん」はなかなかの見た目。スープがピンクがかかっていて、見た目からクリーミーさが伝わる仕立てとなっている。
トッピングが全てスープに沈んでしまっているのがちょっと残念。写真とはかなり違う。具材は全部入りということで角肉、炙りチャーシュー、明太子、半熟味玉にきくらげとネギと盛りだくさん。
スープはクリーミー。味は思っていたよりも辛め。明太子で辛味を増しつついただく。ちょっと味がボケているような印象もあるが、総じて濃厚。
豚骨系のラーメンはこのクリーミーなスープと細麺の絡みが醍醐味である。麺にスープ、途中にチャーシューをずるずる啜りながらいただく。味玉も20円プラスした結果、きれいな半熟具合。こちらもスープと絡めながら食べるとよい。
それにしても具材が多い。全部入りはちょっとやりすぎてしまった。替え玉をすることなく、具材を食べきったところで手を合わせる。通常の九州じゃんがらラーメンを食べていないが、ベースの味としてはちょっと薄めなのかなと思った。メニューが多いので、味のバランスを壊さないスープベースにしているのかもしれない。
今回は九州じゃんがらという東京ラーメンのいちジャンルについて知識が深まったので良しとしよう。
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