ますたにラーメンで背脂たっぷり京都ラーメン(日本橋)
たまに無性に食べたくなるのはなぜだろうかと思うが当たり前だよねとも思う。そういうラーメンである。昼時はとんでもない並びになっているが、回転率もすこぶるいいから勇気を出して並ぶべきである。この日も10人以上並んでいたが、15分ほどで座ることができた。
ラーメン並(780円)味濃い目で。なぜだか濃い目を頼んでしまう。もうここはそういうラーメンなんだと思う。5分ほどで到着。油ぎった器がいい感じである。
スープは背脂たっぷり。これがまた甘い。そして少ししょっぱい。何だろうこの味は。なぜだか癖になる。
細麺だから豚骨にラーメンに近い、麺とスープの絡み。麺の間に背脂がくっついて、それをズルズルすするわけで、そんなもの脳がおいしいと感じるに決まっているじゃあないかと思う。
チャーシューのこの薄さもよい。いかにもなチャーシュー。ホロホロした厚切りのチャーシューもよいが、味の濃いラーメンはこれでいいのだ。
少し味に飽きてきたら卓上のラーメンたれを入れればいいし、辛くしたければ一味を入れればいい。スープは見た目に反してマイルドなので、味変を想定した設計になっているのだと思う。これがますたにさんの優しさである。
これだけの背脂に罪悪感がないわけではないが、それでもこの誘惑にはついついまけてしまう。だからこの道を通るのは危険なのだ。行列を見て食べた記憶が蘇ったら並ばずにはいられない。これだからますたにはと思ってしまうラーメンなのである。