会社を辞める理由
話題のエントリ。経営者と元社員による辞める理由についての認識の違い。その辺のゴタゴタは別にいいとして。
辞めるって決めてから辞めるに当たる理由を探す、みたいな。
自分が辞めるときには仲間全員辞めさせて引っ張っていこうとか、いろんな理由をくっつけて必要以上に自己正当化をする人が多かったために、ややこしくなって見えた、というのが本当のところなんじゃないかなぁって
上は伊藤直也氏の発言と川上量生氏の発言。経営者側の意見ってのはおもしろいですね。
僕も会社を辞めた人間として思うのは、辞める理由ってのは確かに「いろんな理由をくっつけて自己正当化する」ことがあるかもしれないけど、結局のところ会社に対して絶望するからなんだろうと思う。
kuzuha氏は退職の理由として
- 給与面
- 顧みられない開発体制
- 成長余地のない開発環境
- 信用ができない
- ニコニコ超会議で焼きそばを作らされる
を挙げている。
1の給与面は給与の安さというよりも、評価されたかどうかという理由。その他の理由は努力しても環境が改善されず、会社に裏切られ続けたということだと思う。
真面目に仕事をして、会社のために尽力して、それでも辞めるという選択をした人はおおよそ同じような理由で退職に踏み切ったのではないかな。
ここから関係ないこと。
愛していた会社から裏切られる、もしくは信用できなくなるっていうのは本当に辛いことで、できれば相思相愛がいいのだけれど、そんなにうまくいくことなんてほとんどないし、たまにいる相思相愛の人に嫉妬しちゃったりなんだりしてどんどん心が健全じゃなくなっていく。はじめのうちはそこでぱっと諦めちゃったりできるんだけど、しばらくしたら、また会社のことを好きになっていって、諦めたはずなのにまた会社のためにがんばっちゃったりしちゃうから、また裏切られたときのダメージが大きくてぐちゃぐちゃになっていくのだ。
悲しいのはこれ、結局のところ独り善がりで、会社はもともと僕のことなんて好きでもなんでもないから、僕が「裏切られた!」って叫んだところ、会社としてはそもそも約束してないしってなる。だってその分お金払ってんじゃんってなる。そうなると「じゃあもっと金くれよ」ってまた独り善がりの叫びをあげるけど、もちろん給料あがったりするわけないから、じゃあいいや辞めようってなるんだと思う。もともとお金の問題じゃないのに。だから辞める理由ってのは複合的になったり、自己正当化をしたりすることになるんじゃないかな。
僕も新卒で入った会社が好きで好きで、会社のためにって思いながら働いて、自分なりにはがんばって、それでも最後には全部無駄になっちゃってというのを7年間繰り返して、ようやく絶望できたからそれはそれでよかったなと思ってる。たぶん7年のうちに10回は好きになって裏切られてを繰り返した気がする。もしあのままだらだら会社にいたらもっとダメになっていただろう。
めんどくせえやつみたいなこと書いたけど、ちょっとすっきりした。
ではまた。