主に浅草で食べたものを記録していくよ

優柔不断な無職がかわいい猫についてや、食べたものについて書いています。


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初めての海外旅行と越ガールにこんにちは

1日目

海外旅行なんてかぶれやがって、日本人なら日本一周してみやがれ、なんて時代錯誤も甚だしいことを言っていたのは24歳も終わりに差し掛かっていたときで、それからたった2年半。あたくしも27歳。会社に命令されて取得したパスポートには既にスタンプが100個近く埋め尽くされてしまった。もちろんプライベートでの海外、つまり海外旅行なんて縁のないことだと思っていたのだけれど、ついに私、27歳、海外旅行デビューということで行ってきたのはベトナム。たった1泊だけれど、濃厚な時間が過ごせたので記録しておこうと思う。

午前6時起床で3号線、9号線、さらには空港線を乗り継いで韓国はインチョン空港に向かう。リムジンバスもあるが、なんだか怖いので地下鉄を使った。出張で海外に行くこと既に40回超ということで空港での嗜みはある程度わかっているつもりなのだが、今回は初の日本以外から海外というシチュエーションである。ベトナム航空と大韓航空のコードシェア便に日本人、及び日本語が入り込む余地はない。英語も怪しい自分は超不安。その不安が的中する。

チェックイン時に対応された韓国人に「貴様は外国人だからここから外国には行けねえよ」と言われる。一瞬で心臓はバクバク、青ざめる。チケット高かったのに無駄に…。が、冷静に考えればそんなわけない。

「なんでダメなの?」

「RE-ENTRY PERMITがねえから」

「ないわけないだろ。よく見ろよ」

「ねえよ」

と3回くらいやり直した後に、パスポートを奪い返し普通に貼られていたそれを見せる。「あ…、えーと、窓側でいいですか?」とか。はは、うぜえわ。

そんなことはありつつも飛行機には無事に乗れ、若干の遅れはありつつも午前10時半頃に出発。時差の関係もあり、着いたのは現地時間で14時前。空港で1万円を両替。200万ドンになった。とりあえずホテルに向かうべく、てきとうにタクシーをつかまえてみる。噂ではぼったくられるぞと脅されておったのだけれど、案の定ぼったくられる。メーターは20万ドンを表示しているのに、請求金額は空港道路料金みたいなのを合わせて70万ドン。3500円て。日本とかわんねえよ、と思いつつも菩薩のような心で払う。絶対ありえないんだけど究極にめんどくさかった。異国で闘うのは体力がいるのであきらめも肝心である。

ホテルにチェックインしたときには既にスコールとやらが降っていた。すごい勢いで降るんすね。アレ。折角なので街並でも見るかと部屋に荷物を置いてすぐに出かけてみる。傘はその辺で買えばいいや。ところが傘が売ってない。コンビニも無い。あるのはバイクと客引きばかり。

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(バイクの多さは予想していたが、それでも驚く)

しばらくふらふらしてみたが、土地勘もなくホテルの場所が分からなくなりそうだったので一旦帰る。

少し休憩してから再度傘を探しに行ったがついに売っていなかった。ベトナム人はどうしてんだよ。ドンコイ通りっていう一番栄えていると聞いていたところを一人で歩いていたわけだけれど、やっぱりすごかったのは売春系の客引き。「マッサージどう?」って日本語で。あんまりイメージ無かったけどやっぱりあるんすね。

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(通りにぼーっと座っている女の人には要注意)

結局はただ雨に濡れただけの散歩になってしまい、あきらめてホテルに帰った。そんでふてくされて寝た。旅行なのに昼寝。

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(前を歩いていたベトナムっぽいおばちゃん)

起きたら19時くらいになっていた。雨がまだ降っていたので外に出るのはやめてホテルのバーで酒を呑む。ホテルはルネッサンスリバーサイドホテル サイゴンというところで、その名のとおりサイゴン川のほとりにあり、プールやジムも付いている大変良いホテルだった。バーではウエイターが「何呑むの?」と聞くので、「なんかベトナムっぽい酒をてきとうに」「ビール?」「ベトナムのビールあるんだったらくれ」。で、待っているとサイゴンスペシャルとかいうビールを持ってきた。麦の味が濃厚で美味かった。

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その後も何故かサービスでビールお代わりくれたりして数杯呑んでいると、マナさんがやってきた。ベトナムに来た理由は大学時代の友人で、ベトナムで日本語教師として働いているマナさんに会うためだ。仕事終わりでわざわざ来てくれた。

早速、二人で夕食を食べに街に出る。いつも韓国でアテンドする立場なので、案内してもらえるとすごく楽であり、楽しいということを感じる。着いたのはライブハウスのようなカフェで、特にベトナム料理を食べることもなくピザや白身魚なんかをオーダー。ひさしぶりに再開した友人と海外在住トーク。

「抜け毛の量が増えたよね?」

「あー、わかる」

「床にすごい落ちてる」

「ボクもシャワーの後の排水溝見て引く」

といった海外在住トーク。

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(ピザを食べている抜け毛が増えたマナ氏、近影)

お酒が呑めないマナさんを横目にボクはここでもタイガービールという東南アジアでは有名らしいビールを数杯呑んで良い気持ちになる。すんません。日付も変わった頃にお開き。本格的なベトナム観光は翌日に案内してもらうということで、ベトナムビールに誘われた良い気分をそのままにホテルに戻ってさっさと寝るのだった。

続く