とんかつ割烹 あき山でロースカツ御膳(浅草)
以前から気になっていた浅草のとんかつ屋さん。「東京とんかつ会議」で殿堂入りしたお店らしい。六区横丁を抜けたあたりの少し奥まった場所にあるから、なかなかお昼時に足が向かなかったのだが、この日は「とんかつを食べる」という強い意志を持ってお店までたどりついた。
まだお昼前だったので先客は一組だけ。空いていた一番手前の2人掛けテーブルの席に座る。元気のいい女将さんが「そんなに端っこでいいの?」と話しかけてくれる。
注文したのは「ロースカツ御膳」(1,800円)。海鮮にも自信があるようで、本マグロにもひかれたが初志貫徹ということでとんかつを注文した。えらい。別にえらくない。
とんかつ割烹と店名にある通り、やってきたとんかつは小振りで上品なサイズ。御膳にしたのでご飯、お味噌汁、お新香にこんにゃくの煮物がついてきた。
まずは一切れ。ほんのりピンクがかってはいるが、しっかりめに揚げられている肉はジューシー。かなりの薄衣で肉との結着もいい。サクッとした食感は一瞬で、すぐに肉に到達する。
脂身も甘くて柔らかい。とんかつの醍醐味である。少し前は塩で食べていたのだけれど、最近は一周まわってソースのほうが好きなターンになっている。
脂身の甘さとソースの甘さがいいのだ。また、ソースをかけると少し油分が軽減されるような気がしている。
とんかつをいただき、ご飯を食べ、合間に味噌汁を飲む。この味噌汁がまた具沢山でいい。しっかり食事をしているという気分になれる。
ちょうどよいお腹具合で完食。衣がカラッとしているので胃の重さもなく食べ切ることができた。
お昼時に近づくと店内は満席になっていた。元気な女将さんの気持ちいい接客もあって常連さんもたくさんいるようだ。本マグロも食べたかったな。次は特上をいただこうかしら。