別邸 仙寿庵でゆっくり過ごす(群馬県・水上)
群馬県水上温泉郷にある「別邸 仙寿庵」。評判通り、とてもいいところだった。
宿が山の中のリゾートのようになっていて、ゆったりと過ごすことが前提の施設になっているようだ。
庭園には足湯ならぬ手湯やログハウス風の読書室がある。
谷を少しおりるときれいな川が流れている。
休憩室にはきゅうりやトマトが置いてあって自由に食べてもいいし、冷蔵庫にはビールもある。部屋にはすべて露天風呂がついているし、大浴場も24時間入ることができる。できるだけ早くチェックインして夕食の時間までゆっくり過ごしたい。
宿に着くとウェルカムドリンクとスイーツが出てくる。さっそく地ビールをいただくというリゾート気分。
部屋に入るとお茶といっしょにその場でおまんじゅうを蒸かしてくれるというサービスもある。地元産の漬物もおいしい。
夕食は個室でいただく。
群馬県産のものを中心に旬の食材を使った会席料理となっている。
群馬県は海がないため川魚が多いのもおもしろかった。お刺身にはニジマスの最高級品である群馬県産のギンヒカリが使われていた。見た目は鮭のようだが、脂はそれほどでもなくて身がしまっている。はじめて食べた。
焼き物は鮎。これは確か地元産ではなかったが、まるまる太って食べごたえがあった。
宿からサービスでお酒をいただく。谷川岳の純米吟醸で旅館の名前「仙寿庵」のロゴがついている。すっきりしていて飲みやすいお酒だった。
また群馬県といえば蒟蒻ということでこちらもサービスでいただいた。3種類の蒟蒻刺しを酢味噌につけて食べる。
メインは上州牛のステーキ。これがおいしかった。レアな焼き加減が絶妙で、柔らかく脂ののり具合も申し分なかった。マデラソースが濃厚だったが、塩で食べてもいいぐらいのお肉だった。
ちょうどいいボリュームでお腹もいっぱいになったのだが、部屋に戻ると夜食としておこわとデラウェアが置かれていた。サービスもうれしい。
朝食も同じ部屋でいただいた。和食と洋食を選ぶことができたので和食でお願いした。焼魚もいくつか選ぶことができたのでアジをいただいた。
和牛と蒟蒻の煮物が一品はいっていて、さすが群馬県と思っていたら、デザートまで蒟蒻でびっくり。蒟蒻にココアソースのようなものをかけていただく。おかずで食べた蒟蒻とちがって少し柔らかくなっていたので、ゼリーに近い感覚で食べることができる。こんにゃくパークを有する群馬県は格が違った。
サービス、設備、食事も含めて大満足だった。観光に出るわけでもなく、ただただゆっくり過ごせる場所は貴重だなと思う。またぜひ訪れたい。